○ ロッテ　2 － 1　日本ハム ●
＜2回戦・ZOZOマリン＞

　ロッテの高卒3年目右腕・中森俊介投手（20）が5日、本拠地での日本ハム戦にリリーフ登板し、プロ初勝利を掴んだ。

　両軍スコアレスの7回表に2番手としてマウンドに上がると、いきなり先頭の松本剛に二塁打を打たれ、暴投と四球で一死一・三塁とし、アリエル・マルティネスに中犠飛を打たれ失点。緊迫した展開で先制点を献上した。

　しかし、直後の7回裏一死一塁から9番・藤原恭大が粘りに粘って12球目を内野安打としチャンスメークすると、さらに四球で満塁に。二死後、中村奨吾へ投じた玉井大翔の初球がワイルドピッチとなり、ボールが転々としている間に同点の三塁走者に続いて二走・藤原も一気に逆転のホームに生還した。

　好機演出から決勝点奪取まで、チームと後輩右腕を救う活躍を見せた藤原は、7回の決勝生還の場面について「自分の中では還れるというのもあったので。全力疾走でセーフになれるという思いで走りました」とコメント。

　また、プロ初勝利を手にした中森は「今日は唯一僕だけが失点してしまって複雑なんですけど、この2年間ずっと投げられなくて、やっとファンの方々の前で投げられて、そして今日勝つことができて嬉しいです」と、お立ち台で喜びを口にした。