「守備の差で負けてしまった」

　ロッテは8日、オリックスとの試合に（ZOZOマリン）に0－2で敗戦。記録には残らない守備でのミスが多発し、3連敗となった。

　相手先発が好投手・山本由伸ということもあり、1点でも与えたくないロッテだったが、いきなり守備に乱れが生じる。初回の二死二塁で、4番・中川圭太の打球に対し、中堅手・藤原恭大が判断を誤り、頭上を越える適時二塁打で先制点を許す。

　3回には、先頭の9番・茶野篤政の一塁線への平凡な一ゴロを一塁手・安田尚憲がファンブルしてしまう。記録上は内野安打となったが、手痛いミスで出塁を許し、その後一死二塁となり迎えた3番・森友哉のセンターへのフライを再び藤原が見失い、頭上を越え後方に落ちる適時三塁打で2失点目。

　序盤の2失点が響いたロッテはこれで3連敗。首位攻防3連戦の初戦を落とし、オリックスとのゲーム差は「6」に広がった。

　守備で多くのミスが出たロッテについて、9日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の館山昌平氏は「守備から乱れてしまいましたね。藤原は外野を初めて守るわけでもないですし、この試合で復帰というところでファームとの時間帯の違いはあるとは思うんですけど、薄暮で見失ってしまったのは痛いミスでしたね」と藤原の3回のプレーを指摘。

　続けて「藤原、安田のミスは防げるものではあったので、吉井監督のコメントにもあったように守備の差で負けてしまったゲームでしたね」と最後に締めくくった。

　チームの失策数を見てもオリックスの「31」に対し、ロッテは「49」と大幅に多いのが現状である。ゲーム差「6」と厳しい状況なのは確かだが、ミスを減らすことが逆転優勝に向けての一番の鍵になるのかもしれない。

☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』