体力強化
ロッテの八木彬は、自主トレでは体力トレーニングを重点において取り組んでいる。
昨年11月にZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習で、シーズンオフに向けて「最後下半身を使えていなかったところは疲れもあると思うので、ランニング、トレーニングでしっかり追い込んで、疲れないような体づくりをしたいと思います」と話していたが、「ランニングもそうですし、体幹だったり、ウエイトだったり全体的に負荷を高めてやっていました」とシーズンオフは体力強化を図った。
その理由について「去年先発をファームでさせてもらったりして、もし先発する機会があれば、もっともっとスタミナをつけたりしないといけない考えがあったので、それも1つ。11月、12月はすごく追い込みましたね」と説明した。
ツーシーム
技術面では昨季の自主トレで体幹、胸郭を使いながら投げることを意識して取り組んできたが、昨季途中にツーシーム主体の投球に切り替えた今オフは「コースの投げ分けだったり、最後の方は真ん中の方に投げて打たれるということが多々あったので、ピッチャーからラインを出していけるように。そういった練習をしてきました」とのことだ。
ツーシームを主体にする投球にモデルチェンジした中で、改めてオフにどのようにツーシームを使っていくのか、昨季の投球を振り返ったりは、シーズンオフ中もしていたのだろうかーー。
「そうですね、本当にラインやなと。真ん中に入ったら棒球になって打たれるというのはわかっているので、あとは変化球の使い方、精度だったり、そこだと思っています」。
そのツーシームで打者をどのように打ち取りたいのだろうかーー。
「ゴロだったり、右バッターだったらインコースで食い込ませて。そのあと投げる打者もやりにくいと思うので、バッターの感覚もだんだん変わってくると思う。そういった感じでやっています」。
変化球で言えば、昨年の秋季練習で「強いて言ったらカーブを投げたいかなという気持ちです。緩急が欲しいなという感じですね。130も出なくて、120後半のカーブを投げられたらいいなと思っています」と、カーブの練習にも励んでいたが、そのカーブについて「完成ではないけど、徐々によくはなってきているので、今年は使いたいなと思います」と投げていくことを示唆した。
2月1日の春季キャンプまで残りわずか。「僕は今やらないといけない立場。初日からアピールして開幕一軍を狙っていきたいと思います」。開幕一軍を勝ち取るために、「バッター一人一人をしっかり抑えて、コースの投げ分けだったり、自分のことをしっかりできていれば結果が出てくると思う。結果さえ出せれば、開幕一軍に行けると思う。今できることをしっかりやっていきたいと思います」と意気込んだ。
ツーシーム主体の投球2年目の今季、一軍の舞台で1試合でも多く投げて見せる。
取材・文=岩下雄太