ロッテ・岡村了樹(撮影=岩下雄太)

 「バッティングよりも自分の中では守備の方をメインにやっているので、ピッチャーが信頼して投げられるようなキャッチャーを一番にやっています」

 ロッテのドラフト6位・岡村了樹(富島高)は、守備に重きを置いている。

 岡村は2月26日のチェコ代表との親善試合に、『6番・指名打者』でスタメン出場し、5-3の3回無死一塁の第2打席、2ストライクからの3球目に一塁走者・上田希由翔が二塁盗塁を決め無死二塁となり、左のノヴァークが1ボール2ストライクから投じた4球目の129キロチェンジアップをセンター前に適時打を放てば、17-4の8回二死満塁の第6打席、右のミナジークに対し2球で追い込まれるも、そこからファウル、ボールを見極め、3ボール2ストライクから10球目の141キロストレートを見送り押し出し四球を選ぶなど、一軍首脳陣が見守る前でバットで存在感を示した。

 ファームの公式戦が始まってからも、3月19日の楽天二軍戦、0-1の3回無死走者なしの第1打席、早川隆久が2ボール2ストライクから投じた10球目のチェンジアップをセカンドへ二軍公式戦初安打となる内野安打を放つと、3月22日の西武二軍戦、6-1の3回一死走者なしの第2打席、松本航の初球のカーブをレフトスタンドにプロ第1号ソロ。

 4月26日のハヤテ戦では、1-0の3回無死走者なしの第1打席、代木大和が1ボールから投じた2球目のインコース142キロストレートをレフトへ放り込むと、7-1の6回二死走者なしの第3打席、代木が投じた初球の145キロストレートを三塁線にバント安打。

 9日の巨人二軍戦でもマルチ安打をマークするなど、高卒1年目とは思えないほど、プロの投手に対応している。

 打撃に力を入れているのかと思いきや、「バッティングは二の次というか、守備があってのバッティングだと思っているので、バッティングはそんなに意識してやっているわけではないです。守備をしっかりこなすというところかなと自分の中で思っています」と現状では守備のことについて考える時間が多い。

 ファームでは唐川侑己、小島和哉といった一軍で実績のある投手ともバッテリーを組んだ。「小島さんとかだったら、自分の考えとか配球とか個人で持っている選手なので、そういうところではイニング間、試合前の話だったり、小島さんの考えを自分の中で勉強しながら、配球に活かしていけるというのは、一軍選手と組んで配球のところではすごく勉強になっていると感じています」

 試合で得た経験や学びを次に活かすために試合後、寮に帰ってから振り返りを行ったりするのだろうかーー。

 「振り返りもするんですけど、基本的には対戦するチームの分析を寮ではやっています。例えば、ジャイアンツ戦だったら、前の日に映像とデータでどのバッターがどこが弱いとか、自分の中でメモに書いて、試合の日にピッチャーと話をしながら、こういうふうに攻めていく感じで配球を組み立ててやっています」

 守備に力を入れているが、打撃はファームでここまで打率.254、2本塁打、6打点。バッティングに期待したくなる。「バッティングはあんまり気にしていないというか、バッティングもしないといけないですけど、まずはピッチャーとゼロに抑えることを一番にやって、それが良くてバッティングという感じですね」

 「ピッチャーから首振られるようなキャッチャーはピッチャーのこともわかっていないですし、バッターのこともわかっていないと思うので、ピッチャーが頷いて思いっきり自分の配球、ミットを信じて投げてもらえるようなキャッチャーになっていけるようにというのは理想像ではあります」。投手からの信頼を得られる捕手を目指し、二軍で実戦経験を積んでいく。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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