【今回のお悩み相談】
今年5年生になる息子がおります。3年生の秋頃に野球少年団に入団しました。きっかけは仲良くしていた友達に誘われた事でしたが、本人も「野球が楽しい」と言っていました。
息子は内気な性格で自分からグイグイいくタイプではなく、おとなしい子です。運動神経もいい方ではありませんが息子なりにゆっくりと成長しています。
2ヵ月ほど前に「監督も、コーチもみんな僕の事見えないんだ・・・・・・」と落ち込んでいました。その頃からキャッチボールの時に1人だけ相手がいなかったり、みんなの輪から離れている事が目立ちました(チームメイトから無視されてる訳ではなく自ら距離を置いている感じに見えます)。
先日練習中に涙をこらえ、必死にボールに向かっていましたが、帰りの車で「野球辞めたい」と大泣きしました・・・・・・。
全員で内野守備ノックをした時もコーチがポジションを言っていく中、最後に息子にはポジションは言われなく、傍目からも「どうしよっかな」という感じで、「ピッチャーの所にいて」とどうでもいい感じに言われていました。今まで試合でもレフト、ライトを最終回に交代で出させてもらってましたが、ピッチャーなんてやった事も指導も受けた事もありません。その日の練習もピッチャーの所で投球するフリをし、全然動けてないのに指導もされずでした。親から見ても「コーチにはうちの子は見えてない?」と思いました。
何か意図があるのか? 本当にどうでもいいのか? どう思っているのだろうと・・・・・・
こんな事をコーチに直接聞くのは良くないのでしょう。でも息子は野球は好きだから何とかしたい。
そう思っているのですが、どうすれば良いのかわかりません。アドバイスを頂ければと思いご相談させて頂きます。宜しくお願い致します。
【ヤキュイクからのアドバイス】
■現役学童野球監督からのアドバイス
息子さんのチームにどんな理念があるか分かりませんが、ご相談内容を読む限り息子さんには合っていないように感じます。そもそも、指導者の方は「見えてない」という事はなく、「見ようとしてない」のではないでしょうか?
このチームにスタッフや父兄コーチがどれくらいいるのか分かりませんが、私自身のチームのお話しをさせて頂くと、キャッチボールや技術的な練習も、その子のレベルや技術の習得具合によってチーム内で練習を分ける事が多々あります。その理由は、レベルが異なる子が同じ練習をすることがそもそも危険な事であること、レベルの差が有りすぎると双方にとってモチベーションも含めてプラスにならない事などが挙げられます(もちろん、試合には一緒に行くなど、行動は共にしますが)。
しかし、これは対応出来るスタッフが十分な人数いることが前提です。多くのスタッフがいるからこそ、見る事ができ、対応できるのだと思います。
子どもは素直ですが、素直であるがゆえ、時にとんでもない残酷な事も平気で友達にも言ってしまいます。キャッチボールにしても「俺のボールが捕れないから(あいつとは)やらない」なんてことも平気で言います。そんな現場を繊細に見て、感じてあげられるように指導者としてアンテナを張っていますが、人数によっては限界があり、そこにはやはりマンパワーと保護者の関わり方が重要だと思います。
今回の解決法としては、指導者に現状の息子さんの状況を報告して意見を聞くこと。改善の余地が無いなと感じられたら他のチームへの移籍を検討するで良いと思います。
■現役中学硬式野球監督からのアドバイス
中学野球でも1人でポツンとしてしまう子はでてきます。そういった子に対して、今の子供たちに「こっち来いよ」という声をかける様な優しさは備わってないのかなと感じることが多いです。自分の身の回りが楽しければ良いという子が多いように感じます。仲間の輪に入るのにつまづいて辞めていく子も確かにいます。
ご相談者さんが気にされていることも、鈍い指導者には分からないかもしれませんね。つまらなそうにしてる子にも「今日一日、練習に来てくれただけの楽しみを与えてあげよう」と思っていれば、こんな事は起こらないのかなと思います。
指導者に「うちの子はどうですか? 最近元気がないのですが」くらいは聞いてみてはどうでしょうか?
それで指導者の資質が見えると思います。その上で他のチームに移籍することを考える、ということで良いと思います。
■元学童野球保護者からのアドバイス
「内気な性格だから」で済まされる事ではないと思います。
保護者の立場で「ウチの子は見えて無い」と感じる事などあり得ないと思います。
「モンスターペアレント」と言われようが、すぐに理由を指導者に聞くべきだと思います。
このままだとお子さんは野球が嫌いになります。
おそらくですが、息子さんとチームのレベリングがあっていないのではないでしょうか?
「少しレベルの高いチームに入って追いつく様に頑張る!」
この考え方は古いです。
試合は出てナンボです。試合に出られないとつまらなくなります。
例えばもっと弱くても試合に出られるチームに探して、そこでとにかく試合に出る喜びと責任を感じてもらいたいです。高いレベルのチームに挑戦するのは高校から上のカテゴリーでよいと思います。
私も息子が中学で野球をやっていますが、いま思うのは小学校時代の「上手かった」「強いチームだった」というのはほとんど意味がないということです。(小学校の時に実績があろうが)中学、高校で身体ができてくる段階で、他の子に追いつかれたり、抜かされたりします。だから今は野球を嫌いにならないこと、辞めないこと。高校まではのんびりでもイイから野球を続ける事が大事だと思います。
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