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「無死一塁」、あなたならどうする?【デキる選手を育てる方法】
甲子園優勝校を追い詰めた元高校野球監督が「お父さんコーチ」になって考えた、デキる選手を育てる方法! 今回は「無死一塁」の場面でどういった指示、サインを出すかというコラムをお届けします。
あなたが少年野球の監督だったら、「無死一塁」の場面でどのような戦術を取りますか? 考えられる戦術はザックリとですが以下の4つになると思います。
⑴バント
⑵エンドラン(盗塁&強制ヒッティング)
⑶単独盗塁
⑷強行(ヒッティング)
このなかで(1)バントと(3)単独盗塁は少年野球でも多用される戦術だと思いますが、それぞれのメリット、デメリットを大まかに整理してみます。
<(1)バント>
■メリット:
高確率でスコアリングポジションに走者を置くことができること。
■デメリット:
アウトをひとつ相手に与えてしまうため、得点を狙うには次の手段がほぼヒッティングのみに限られてしまうこと。
<(3)単独盗塁>

■メリット:
アウトを献上することなくスコアリングポジションに走者を置くことができる。
■デメリット:
そもそもスタートを切れるか? またバントやエンドランに比べて成功率が低く、アウトになると守備側に圧倒的に有利になりチャンスを潰す。
作戦には走者の走力や次打者の打力、相手投手の牽制のうまさや捕手の肩など、指導者が考慮する要素が多々あります。それらを総合的に判断して戦術を決定するはずですが、守備側が一番「嫌だな」と感じるのは、複数の選択肢を考慮して守らなければならない状況です。走者がある場面では特にそうです。それを指導者が頭に入れておくことが重要になってきます。
(1)バント → エバース、バスター、セーフティバント
⑵エンドラン → ファウル
⑶単独盗塁 → 一塁走者の偽走スタート
⑷強行(ヒッティング) → ファウル

上記のように、「やるぞやるぞ」と見せかけてやらなかったり、やろうとしてファウルになったり、これらは「未遂」に終わったとしても、守備側に様々なことを考えさせ、困らせるという効果があります。単に選手に指示を実行させるだけでなく、守る側を難しくさせるような攻撃をしたいところです。
【ランエンドヒットのススメ】
もちろん送りバントを使う場面もあると思いますが、個人的にはわざわざアウトをひとつ献上するのはリスクも多くあると考えています。
ですので、私が高校野球の監督をしていたときは、上記⑴〜⑷に加えて(2.5)として「ランエンドヒット」をよく使っていました。
<ランエンドヒット>
・打者はボールならば振らずにストライクを打つ
・走者は単独盗塁のつもりで走る
これは少年野球では上級編となりますが「ランエンドヒット」の場面では、打者は走者のスタートを見て、次の対応ができるようになるといいですね。
・ランナーのスタートが良ければ振らない(単独盗塁へ移行)
・ランナーのスタートが良くてイメージ通りのボールがきたならばフルスイング(ビッグチャンスですから、ライナーゲッツーになった場合は仕方がないと考える)
・ランナーのスタートが悪ければ多少のボールでも打ちにいく(エンドランへ移行)
こういった対応を監督の指示やサインに強制されることなく、打者自身が瞬時に状況判断ができるようにチャレンジさせましょう。
カウントが下記のようなボール先行のバッティングカウントならばストライクゾーンでの勝負になりがちですから、より効果的になります。
2ボール0ストライク
2ボール1ストライク
3ボール1ストライク
バッテリーや守備陣はしっかり振ってきた強い打球に備えざるを得ません。また、ボールならばバッターは振りませんから、捕手の捕球体勢も悪くなる可能性が上がり、盗塁成功の確率も上がります。
バスターやバスターエンドランもかなり効果的です。ファールになったりして必ず成功するわけではありませんが、打ってくる可能性があると相手に印象付けることで、その後のイニングでのバントも決まりやすくなるという効果も期待できるからです。
監督の指示だけでなく、選手自身が状況によって判断してプレーを選択するときは、打者は走者のことを、走者は打者のことを考えてプレーしなければ良い結果は生まれません。
「サインを忠実に遂行できることも大切。だけど、場面によって選手自身が判断し、相手チーム考えの裏をとったり、確率の高い選択をすることもとても大切。なぜならベンチの中から見ている私よりも、実際にプレーをしている選手たちの方が、より状況を感じやすいから。どんな場面で何を考えてプレーをしたら良いかを練習試合を通じて考えて、チームとしてビルドアップしていこう」
高校野球の監督をしていたときは、選手たちにこんな話をよくしていました。
少年野球でランエンドヒットやバスターエンドラン、是非使ってみてください。
