巨人・菅野智之【写真は2020年】 (C) Kyodo News

○ 巨人 3 - 2 ヤクルト ●
<オープン戦・東京ドーム>

 巨人は先行逃げ切りでオープン戦初勝利。4年連続7度目の開幕投手を務めることが決まっている菅野が先発登板し、3回無失点と好投した。

 菅野は初回を三者連続遊ゴロで片付ける上々の立ち上がり。2回は村上と西浦に安打を許して一死一・三塁の場面を迎えたが、7番・濱田を鋭いカーブで空三振に仕留め、バックの野手陣がダブルスチールを阻止してピンチ脱出した。この日は鋭く曲がり落ちるカーブが有効的で、打者10人に対して被安打2、奪三振2、無四球の内容。開幕へ向けて順調な調整ぶりをうかがわせる投球だった。

 打線はこちらも“開幕”が内定している小川の前に1回、2回と快音を響かせながら無得点に終わったものの、3回に敵失から得たチャンスで4番・岡本と5番・大城の連続適時打で2点を先制。6回には「9番・遊撃」で移籍後初スタメンの廣岡が古巣の守護神・石山から左中間席上段に飛び込む特大ソロを放り込み加点した。

 投手陣は菅野の後を受けた育成左腕の高木が2回無失点、ビエイラが走者を背負いながら1回無失点に抑えゲームメイク。昨季ブルペンを支えた高梨と大竹がそれぞれ1点を失ったものの、最終回は新守護神の中川がわずか9球で締めた。

 キャンプ終盤に背中の張りで離脱していた4番・岡本は、前日3日の復帰戦で3三振1併殺といいところがなかったものの、この日は投手の足元を破るしぶとい一打で1安打1打点1四球。3月26日の開幕戦を見据え一歩を踏み出した。

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