◆ 移籍発表から2日…先発起用に応える初アーチ
日本ハムから巨人へ移籍した中田翔選手(32)が22日、東京ドームでのDeNA戦に「5番・一塁」で移籍後初スタメン。3点を追う7回、一死二塁の好機で移籍後初アーチとなる特大2ランを放った。
好投するDeNA先発・今永昇太の前に、第1打席は見逃し三振、第2打席は二飛に倒れた。それでも1-4と3点を追う7回、一死二塁の好機で初球の直球を強振。完璧に捉えた打球は左翼席最上段に着弾する移籍後初安打初アーチ初打点となった。巨人は続くウィーラーも左翼席への特大ソロを放ち2者連発。一発攻勢で3点ビハインドをドローに持ち込んだ。
22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で番組MCを務めた岩本勉さんは「事件が起きてから、僕は日本ハム、そして巨人、NPBの中田に対するいろんな時系列のあり方には疑問をもっています」と複雑な思いも口にしつつ、「でも中田翔という野球選手個人は可愛い後輩としてみていますし、実際野球ができる権利をもらっているわけですから、これはバットで失った信頼を取り戻すしかない」と今後の活躍にも期待を寄せた。
また、移籍が決まった直後には中田本人とメッセージのやり取りをしたことも明かし、「まわりの声を払拭する活躍してくださいよ、期待していますよ、と連絡させていただいたんですよ。短い文ですけど『はい。がんばります』とレスポンスが来ましたのでね。それは野球選手としては応援したいと思っているんですよ」と続けた。
日本ハムで同僚への暴力行為を行ったことから出場停止処分を受けていた中田は、20日に巨人へトレード移籍することが発表され、翌21日・DeNA戦で新天地デビュー。トレード発表から2日後の22日に移籍後初めてスタメンで起用され、チームに貢献する貴重な一発を放った。