ロッテと契約を結んだ廣畑敦也(C) Kyodo News

 「スピードはそこまで変わっているわけではないんですけど、体を大きくしたり、まっすぐの質、変化球、コントロール、試合を作ることがピッチャーの仕事なので、社会人2年間で学ばせてもらいました」。

 ロッテからドラフト3位指名を受けた廣畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ)は、社会人野球でプレーした2年間で意識して取り込んだことについてこのように語った。

◆ 三塁側プレートを踏む理由

 廣畑は帝京大を卒業後、三菱自動車倉敷オーシャンズでプレーしたが、映像を見ると、大学時代は一塁側のプレート、社会人に入ってからは三塁側のプレートを踏んでいるように見えた。ロッテでも東妻勇輔が「右バッター対策というのもあって、スライダーを多く使いたい」という理由で、今季一塁側プレートから三塁側のプレートに変更していた。

 何か理由があるのか気になったので、廣畑にプレートの踏む位置ついて訊いてみると、「投げる時は周りにわからないようにやっているんですけど、試合中にも一塁側を踏んだり、三塁側を踏んだり変えています」と前置きをしたうえで、「カットボール、スライダーを投げるようになってから三塁側を踏むようにしようと」と教えてくれた。

 「一塁側だと右バッターのアウトコースに投げると、アウトコースから外のボールになるだけの球になってしまう。角度をつけて右バッターの外に投げる時に、スライダーがストライクゾーンからボールゾーンに消えていくように、意識してやると三塁側が踏むのが一番良いのかなと」。三塁側のプレートを踏んで投げることが多くなった理由について説明した。

◆ 武器にする変化球は?

 また、自身が武器にする変化球に“カーブ”を挙げた。12月1日に行われた第92回都市対抗野球 1回戦の三菱重工West戦では、ストレートを中心に、変化球はスライダー系の球種を多めに投げており、カーブは8回一死走者なしの場面で左打者の初球に投げた1球だけだった。

 廣畑本人は「大学時代からすごく取り組んできました。先発でやれるのはカーブのおかげ。そこは自信があります」と、桑田真澄さんの映像を見て参考にしていたというカーブに自信をもっているそうだ。

◆ 力のある若手が多い投手陣。どういった違いを見せたい?

 ロッテには今季4勝を挙げた河村説人、育成から支配下選手となりプロ初勝利を挙げた本前郁也といった同学年の選手をはじめ、1学年上にはチーム最多の10勝をマークした小島和哉や岩下大輝、小野郁、1学年下には19年にチーム最多の8勝をマークした種市篤暉など、近い年齢の世代に力のある投手が多い。

 「勢いじゃないですけど、ピッチングのときに“よっしゃー!”と声を出したり、魅力あふれるパフォーマンスができればと思っています」と、意気込む。

 即戦力右腕として期待されるドラフト3位の廣畑。先発、リリーフのどちらで起用されるのかも含めて、マリーンズ投手陣の競争にどう勝ち抜くのか非常に楽しみだ。

▼ 廣畑敦也
生年月日:1997年12月3日生
守備位置:投手
身長 / 体重:175センチ / 83キロ
投 / 打:右 / 右
経歴:玉野光南高-帝京大-三菱自動車倉敷オーシャンズ-ロッテ(ドラフト3位)

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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