左からロッテの池田来翔、藤岡裕大、平沢大河(撮影=岩下雄太)

ロッテ 2 - 2 ヤクルト
<3月4日 ZOZOマリンスタジアム>

 今季初めて本拠地・ZOZOマリンスタジアムでのオープン戦となったロッテは、野手陣では開幕一軍入りを狙う平沢大河、池田来翔、ショートのレギュラー返り咲きを狙う藤岡裕大が、「今日をチャンスに変える。」と今季掲げるチームスローガンを体現するような働きを見せた。

 この日から野手陣では荻野貴司、角中勝也、井上晴哉といった実績のあるベテラン組が一軍に合流。ベテランが一軍に合流するということは、開幕一軍入りを狙う選手たちにとって、これまで行われていた練習試合に比べてチャンスが少なくなる可能性があることを意味する。つまり、1打席が持つ重要性がより高くなってくる。

 その中で、『2番・左翼』で出場した平沢大河は、0-0の初回の第1打席にヤクルト先発・エスピナルが2ストライクから投じた3球目の145キロのインコースストレートをライトへ先制2ラン。2月14日以降の練習試合では、捉えた打球が多かったものの、打率.138(29-4)、1打点だっただけに、この1本は大きなアピールになった。

 平沢は内野手登録ではあるが、練習試合では守備に就いた試合は全て外野で出場。熾烈な競争を勝ち抜くため「まずはバッティングが打てないと話にならない。打つことと、どこでも守れるように全ポジションチャンスがあればと思ってやっています」と春季キャンプ中に決意を語っている。

 池田は2月の石垣島春季キャンプでのシート打撃で森遼大朗から本塁打、11日の楽天モンキーズとの国際交流試合で走者一掃の3点適時二塁打、15日のヤクルトとの練習試合で本塁打を含む2安打2打点の活躍を見せていたが、26日の西武戦以降は4試合連続で無安打と当たりが止まっていた。

 2月14日以降の練習試合で打率.231(26-6)だったが、4日のヤクルトとのオープン戦では『8番・二塁』で出場すると、2回の第1打席にレフト前へ安打、8回の第3打席は昨季55試合に登板した木澤尚文のスプリットをレフト前に弾き返す安打を放ちマルチ安打を達成した。2回に牽制アウトを食らってしまったが、打つ方ではしっかりと存在感を見せた。

 この日は二塁で出場したが、試合前練習では二塁だけでなく、三塁のポジションでもノックを受けていた。「言われたらどっちでもいけるようにしたいですけど、特にこだわりはない。試合に出ないとあれなので、試合に出られるところで出たいです」と、ポジションにこだわることなく、どこでも出られる準備をしている。

 『9番・遊撃』で出場した藤岡裕大は、3回の第1打席に左のピーターズからセンター前に安打を放つと、5回の第2打席はセカンドへの内野安打。2-1の8回無死一塁の第3打席では、きっちりと初球で送りバントを決めた。試合前練習では、バントマシン相手に入念にバント練習をする姿があった。この日はバントマシンを相手にバント練習をしている選手が藤岡を含めて数人しかしていなかった中で、自分の役割を理解し、試合に向けた準備が結果となり実った形だ。

 オープン戦が始まり、「今日をチャンスに変える。」選手が1人でも多く出てくればより競争力が高まり、開幕一軍、開幕スタメンを目指した争いがより激しくなっていくはずだ。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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