◆ 解説陣もスタメン級の打者になると予期

 オリックスは11日、本拠地でのロッテとの首位攻防戦に4-3で勝利。味方打線がロッテ投手陣の前に4併殺を記録する拙攻に苦しむ中、「4番・指名打者」でスタメン出場したレアンドロ・セデーニョは全打点をたたき出す活躍を見せた。

 5月に育成契約で入団してから即座に支配下登録を果たすと、試合前の時点で出場15試合で12打点をマークするなど打撃好調のセデーニョは、この日も両チーム無得点の3回に二死満塁の場面で打席が回ってくると、2球目の外角の変化球を捉えて3号満塁本塁打を放つ。

 新戦力の一振りで一気に4点のリードを奪ったオリックスは、その後3点を返されるものの小刻みな継投で逃げ切り3連勝に成功。ヒーローインタビューでセデーニョは両手をハートの状態にしてほほを包む独特のパフォーマンスでファンを沸かせた。

 自身初、また育成出身野手としてはオリックス初でもある満塁弾を放ったセデーニョに対して、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した斎藤雅樹氏は「育成から上がってきたという事で悔しさも知っている選手だと思うし、かわいらしいポーズもできる愛嬌もある。素晴らしいですね」と絶賛。

 同じく出演した笘篠賢治氏も「値千金の一発になりましたね」とセデーニョの勝負強さを高く評価しつつ、続けて「外国人の活躍っていうのは中嶋監督もかなり期待していた」とコメント。

 「ここまでオリックスは昨年も一昨年もちょっと外国人が機能しなかった部分があるので、そういう意味ではかなり大きな働きになりますよね。そして24歳とまだ若いですし、日本に来てからの伸びしろもまだまだあると思ってもらって大丈夫ですよ」とセデーニョの秘めた可能性に熱視線を送った。

 加入後2カ月ながら、パワフルな打撃と陽気なパフォーマンスでファンのみならず解説陣までも虜にしているセデーニョ。一軍合流直後の2カ月は少しアジャストに苦しんでいたものの、7月に入るとここまで打率.440(25‐11)、3本塁打、12打点と破壊力抜群の打棒をいかんなく発揮している。

 若きラティーナのバッティングは、3位までわずか「2.5」ゲーム差と混戦の様相を見せているパ・リーグ首位争いの突破口となるか。今後もセデーニョの活躍に注目していきたい。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』

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ベースボールキング編集部

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