「大学時代の初安打もホームラン」

　ヤクルトは9日、広島との試合（神宮）に11－5で勝利。ドラフト5位・北村恵吾が「7番・一塁」で先発フル出場し、計6打点のド派手な活躍を見せ勝利に貢献した。

　プロ入り2度目のスタメン出場となった若き大砲は、一死三塁の好機で迎えた2回の第1打席、広島先発・森翔平から先制の右犠飛を放ちプロ初打点をマーク。

　会心の一撃が飛び出したのは3回の第2打席。一死満塁のチャンスで森の初球チェンジアップをフルスイング。完璧に捉えた打球は左翼席に着弾するグランドスラムとなり、これが記念すべきプロ初安打。最初のヒットで満塁弾を記録したのは、NPB史上3人目の快挙となった。5回の第3打席でも中前適時打を放った北村は、3打数2安打6打点の大活躍で見事チームを3連勝へと導いた。

　大活躍を見せた北村について、9日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した北村と同じ中央大学出身の解説者・笘篠賢治氏は「チームの1勝に大きく貢献する見事な活躍でしたね」と称賛のコメント。

　続けて「試合後に中央大学時代の恩師でもある清水達也監督に電話をしてみたんですけども、北村は大学時代の初安打もホームランだったそうなんですよ。プロ初安打もホームランということで、彼は何か持ってる選手なのかなと思いますね。同年代に阪神の森下翔太がいたりと、相当刺激をもらっていると思いますし、これからますます活躍すると私は思いますね」と恩師とのエピソードを交えながら話した。

　また同番組に出演した解説者の真中満氏は「今年の2月に臨時コーチとして北村を指導したんですけど、彼は目が輝いていて色んなものを吸収しようとする姿勢がありました。とても実践向きな選手だと思っていて、試合のなかで色々なことを考えて対応しながらプレーできる選手かなと感じましたね」と指導時の印象を交えコメント。

　最後に「ヤクルトの内野手は層が厚いですけど、なんとかスタメンで結果を残すことができたので、今後も頑張ってほしいですね」とドラフト5位ルーキーに期待を寄せた。


☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』