「バッティング練習、ティーバッティングではめちゃくちゃいいので、あとはゲームで。試合でピッチャーが投げるボールで同じスイングができれば、打てると思います」
試合前練習でも鋭い当たりを飛ばしていた中で、ロッテ・池田来翔が28日の楽天戦、今季10打席目で嬉しい今季初安打を記録した。
ファーストの守備から途中出場した池田は3-0の8回無死一塁の第1打席、渡辺翔太が投じた初球を振り抜いた打球はセンター前に抜けていき、嬉しい今季初安打となった。
◆ 「1本出てくれば変わると思う」
池田は昨季、交流戦の期間中に3番の打順でスタメン出場するなど、シーズン自己最多の83試合に出場して、打率.238、5本塁打、20打点の成績を残した。
昨季は“二塁打”、“ライナー性の当たり”を意識したことが奏功し、今季に向けても方向性を変えずに取り組んできた。実戦が始まってから2月22日の韓国・ハンファとの練習試合で本塁打を放ったが、オープン戦では5試合に出場して打率.000と苦しんだ。
それでも、ファームでは3月20日の西武二軍戦から3月24日のヤクルト二軍戦にかけて4試合連続複数安打、打率.450、1本塁打、2打点と打ちまくり、開幕一軍を掴む。
池田は3月27日西武との開幕戦に『7番・セカンド』でスタメン出場するも3打数0安打、翌日も『7番・セカンド』でスタメン出場し2打数0安打。4月4日のソフトバンク戦に2打数0安打に終わると、翌4月5日に一軍登録抹消となった。
降格後、初出場となった4月10日の日本ハム二軍戦でいきなり3安打。2-0の2回二死走者なしの第2打席、福田俊に対し2球で追い込まれるも、ここからボール球を見極め3ボール2ストライクから6球目の外角132キロフォークを見送り四球は、積極的に打ちにいく中で四球を選んでおり内容のある打席だった。
4月14日のオイシックス戦では、0-0の初回一死一塁の第1打席、笠原祥太郎が2ボールから投じた3球目の外角のシュートを逆らわずにライトへ本塁打も良かった。
昨季はたまにバットを長く持つことがあったが、「その日の感覚ですね。短くずっと持っていると、ヘッドが使えないとかありますし、長く持っているとちょっと遅れて、めちゃくちゃ遅れるなという感覚があるので、自分の打撃練習、ティーでその日の状態に合わせて持ち方変えています。基本は短いです」と基本的にはバットを短く持っていることが多かったが、今季はバットを長く持って打席に立っていることが多い。「その日の気分ですね。バットが出ていない時は短く持って、いい時は長く持って、感覚ですね」と明かした。
4月25日に再昇格を果たすまで、10試合に出場して打率.318、1本塁打、4打点としっかりと打った。
ファームでは結果を残している。これまで継続して取り組んできたことをあとは一軍で結果を残すだけのように見える。本人はどのように感じているのだろうかーー。
「本当にそう思います。1本出てくれば変わると思うんですけど、1本出るまでは、いろんなこと考えているんですよね、自分の中で。バッティングの状態は悪くないです」
そう話した中での今季初安打だった。開幕直後に結果が出なかった原因について、「いろんなことを考えてやったので、後手に回ったというか」と分析し、「ファームでもう1回自分の去年とかやっていたことを思い出して結果が出て、今になるので、鹿児島で1打席たって感覚は悪くないです」と手応えを掴んでいた。
1本打てれば、ノっていけそうな感じは「あるっす」と28日の試合前練習後の取材で話していた池田。この1本をきっかけに、安打を積み重ねていきたい。
取材・文=岩下雄太