◆ 今季最長の7イニングも5回と7回に2度の集中打
マリナーズの菊池雄星投手(29)が現地時間16日(日本時間17日)、本拠地Tモバイル・パークでのアストロズ戦で今季3度目となる先発登板。4回までテンポ良くノーヒット投球を展開したが、5回以降に2度の集中打を浴び7回6安打5失点で今季初勝利はお預けとなった。
この日は、毎年恒例の「ジャッキー・ロビンソン・デー」。黒人初のメジャーリーガーとしてデビューしたロビンソンの功績を称え、菊池も他の選手と同じく背番号「42」を付け出場した。
アルトゥーベ、ブレグマンら主力を欠くアストロズ打線相手に、菊池は初回を9球で3人斬り。2回は先頭の4番・グリエルに四球を与えたが、続くコレアを遊ゴロ併殺に仕留めた。3回、4回もテンポ良くアウトを重ね、2イニング連続の3者凡退。立ち上がりからストライク先行の投球が光り、序盤4イニングを35球で終えた。
しかし0-0のまま迎えた5回、一死から5番・コレアに初安打となる中前打を許すと、続くジョーンズにはストレートの四球。一死一、二塁のピンチを招き、続くデゴーティは内角のカットボールで詰まらせたが、これが守備シフトの逆を突く右前適時打となった。さらに、右翼・ムーアが三塁へ悪送球。この間に一塁走者まで生還し菊池は失策絡みで2点を先制された。なおも一死二塁とピンチは続き、8番・マコーミックに左中間突破の適時二塁打を浴び3失点目。この回だけで3安打を集中された。
味方打線が2点を返し1点ビハインドで迎えた7回は、2安打と四球で一死満塁のピンチ。1番・ストローを95.7マイル(154キロ)の真っ直ぐで空振り三振に仕留め二死まで漕ぎつけたが、続くディアスに左前2点適時打を浴び計5失点となった。
菊池は7回91球、6安打5失点、3奪三振4四死球の内容で降板。4回まで快投も5回と7回だけで全6安打を許し、今季の防御率は4.74となった。マリナーズは7回裏にも2点を返したが、菊池は4-5の場面で交代。今季初勝利の権利は得られなかった。