ニュース 2022.11.03. 20:25

アストロズ継投ノーノーの立役者バスケス 今PSは2度の先発マスクで2完封

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継投ノーヒットノーランを達成し、9回を締めたプレスリー(背番55)と抱き合うバスケス
【ワールドシリーズ第4戦】
● フィリーズ 0 - 5 アストロズ ○
<現地時間11月2日 シチズンズ・バンク・パーク>

 アストロズは2日(日本時間3日)、ワールドシリーズ(WS)第4戦をWS史上初となる継投でのノーヒットノーランで制し、対戦成績を2勝2敗の五分に戻した。

 先発のハビエルが6回97球、無安打無失点、9奪三振2四球の快投。150キロ超えの速球とスライダーを軸に、前夜の第3戦でWS史上最多タイの1試合5本塁打を放ったフィリーズ打線を完璧に封じ込めた。7回以降はアブレイユ、モンテロ、プレスリーが1イニングずつ無安打無失点。4投手による盤石リレーで敵地を沈黙させた。

 アストロズは6月25日(同26日)のヤンキースでもハビエル、ネリス、プレスリーの継投でノーヒットノーランを達成しており、レギュラーシーズンに続き今季2度目の“継投ノーノー”を達成。ワールドシリーズでのノーヒットノーランは66年ぶり2度目、継投での達成は史上初の快挙となった。

「彼は投手の状態や打者の反応をよく見ている」


 4投手を快挙に導いたのが、今シリーズ初のスタメンマスクとなったバスケスだ。今夏のトレードでレッドソックスから加入したベテラン捕手は、巧みなリードでフィリーズ打線を翻弄。勝利投手となった先発・ハビエルは「彼は試合を通して私をやる気にさせ続け、前向きなエネルギーを与えてくれた」と女房役に感謝。ミラー投手コーチは「彼は投手の状態や打者の反応をよく見ている」と好リードを称えた。

 アストロズ加入後は正捕手・マルドナドをバックアップする立ち位置だが、今ポストシーズン(PS)の働きぶりは見事。今PS初先発となった22日(同23日)のヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦では、この日と同じくハビエルと先発バッテリーを組むなど、敵地での3安打完封勝利に貢献。起用意図について「ヤンキースタジアムをよく知っている」と話したベイカー監督の期待にしっかりと応えた。

 延長18回の末、1-0で勝利した15日(同16日)のマリナーズとの地区シリーズ第3戦は、途中出場で7回からマスクを被り12イニング連続の無失点リード。今PSはここまで全11試合で先発出場は2度しかないが、その2度とも最後までマスクを被りチームは完封勝利。3度の途中出場も含めると、マスクを被った際は33イニングでわずか1失点と、短期決戦で素晴らしい働きを続けている。

 育成力だけでなく、シーズン中の的確な補強にも定評のある常勝軍団・アストロズ。佳境を迎えるWS第5戦以降も、バスケスの働きに注目したいところだ。

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