「守備面もそうなんですけど、一番の武器はバッティング。そこをしっかり活かしながらキャッチャーの中でも、結果を出してなんとか一軍の舞台に立てるようにそこをしっかりアピールしていきたいと思います」。
2月1日から始まる春季キャンプを石垣島で迎えるロッテ・寺地隆成は、キャンプでのアピールを誓った。
寺地は高卒1年目の昨季、ファームでイースタン・リーグ2位の打率.290の成績を残せば、プロ初出場となった10月3日の日本ハム戦、第1打席にレフトフェンス直撃の二塁打でプロ初安打をマークした。
高卒1年目とは思えないほどの対応力、技術力を披露したが、課題も残った。同日の日本ハム戦、2打席目以降は日本ハム投手陣のストレートに苦戦。2打席目は達の前にオールストレートで空振り三振、6回の第3打席も齋藤友貴哉のストレートに3球三振、8回の第4打席は山本拓実のストレートに二ゴロ。2打席目以降は10球全てストレートで抑え込まれた。
寺地は試合後、一軍の投手のストレートについて「質が違うというか、ストレートを狙っていてもファウルになったので、今日課題が見つかると思って試合に臨んだ結果、課題が見つかったのは良かったのかなと思います」と前向きに捉えた。その後、みやざきフェニックス・リーグ、オーストラリアのウインターリーグに参戦したが、ストレートの対応について「タイミングのところでズレているところがあったと思います。フェニックス、オーストラリアでストレートの良い当たりがちょっと増えてきたと思うので、そこは一軍でダメだったところを克服できたかなと思います」と話した。
「最初の方もなかなか打てない時があったんですけど、徐々に自分の中でも良くなってきて、自分の中でポイントであったり、タイミングというのをしっかりもう一度認識できたんじゃないかなと思います」とストレートの対応も、フェニックス、ウインターリーグを通じてできていたようだ。
その他、打撃面で意識したことについて「インコースがさばけなかったという中で、オーストラリアでインコースもさばくイメージがあったのですが、そこは最後の方は少しインコース甘めだったらさばけるところがあったんですけど、なかなかまだ克服できたところが自分の中では実感がないですね」と、インコースの対応に満足がいかなかった。
守備面では、「ブロッキング、スローイングもそうですが、スローイングは自分の形になってきた部分はあったんですけど、まだまだ結果につながっていない」と厳しい自己評価も、「ブロッキングでも左右の動きだったり、何個か逸らしはしたんですけど、大事な局面で止めることが少しはできたのかなと思ったので、少し成長として見れたと思います」と話した。
ウインターリーグでは外国人投手とバッテリーを組んだ。「最初難しかったんですけど、ジェスチャーとか自分なりに工夫して最後の方はコミュニケーションが取れたのではないかなと思います」と、ファームではあまり多く組むことのなかった外国人投手とバッテリーを組んだことも良い経験になった。
ウインターリーグが終わり、日本に戻ってからは「1月中は自分の練習。自分の苦手分野を克服していきたいと思っているので、バッティングだったらインコースのさばき、内からというイメージを多くしてみたり、今日(28日)もスローイングの練習をしたんですけど、以前よりは横に流れるスローの変化がなくなってきているので、そこをやってきましたね」と課題に真摯に向き合った。
ストレートの対応は「マシンでもしっかりポイントを認識する。ここで打たないとちょっと後ろに刺されただけでファウルになったりするので、マシンでもそういう練習ができると思いますね。前でポイントをしっかり、ストレートの中でもしっかり自分で掴むというのはありますね」と教えてくれた。
ロッテ浦和球場で1人で自主トレを行ったが、それも自身の課題がわかっているからこそ。
1年目の昨季は一軍出場を目標にし、達成した。2年目の今季は「目標にしているのは初ホームランと言わせてもらったんですけど、去年よりも試合の出場機会を多く求めて、今年は去年よりもしっかり出場できるように頑張っていきたいと思います」と一軍の出場試合数アップを誓った。石垣島春季キャンプからアピール機会で、しっかりと結果を残していきたいところだ。その先に、開幕一軍が見えてくる。
取材・文=岩下雄太
2月1日から始まる春季キャンプを石垣島で迎えるロッテ・寺地隆成は、キャンプでのアピールを誓った。
寺地は高卒1年目の昨季、ファームでイースタン・リーグ2位の打率.290の成績を残せば、プロ初出場となった10月3日の日本ハム戦、第1打席にレフトフェンス直撃の二塁打でプロ初安打をマークした。
高卒1年目とは思えないほどの対応力、技術力を披露したが、課題も残った。同日の日本ハム戦、2打席目以降は日本ハム投手陣のストレートに苦戦。2打席目は達の前にオールストレートで空振り三振、6回の第3打席も齋藤友貴哉のストレートに3球三振、8回の第4打席は山本拓実のストレートに二ゴロ。2打席目以降は10球全てストレートで抑え込まれた。
寺地は試合後、一軍の投手のストレートについて「質が違うというか、ストレートを狙っていてもファウルになったので、今日課題が見つかると思って試合に臨んだ結果、課題が見つかったのは良かったのかなと思います」と前向きに捉えた。その後、みやざきフェニックス・リーグ、オーストラリアのウインターリーグに参戦したが、ストレートの対応について「タイミングのところでズレているところがあったと思います。フェニックス、オーストラリアでストレートの良い当たりがちょっと増えてきたと思うので、そこは一軍でダメだったところを克服できたかなと思います」と話した。
「最初の方もなかなか打てない時があったんですけど、徐々に自分の中でも良くなってきて、自分の中でポイントであったり、タイミングというのをしっかりもう一度認識できたんじゃないかなと思います」とストレートの対応も、フェニックス、ウインターリーグを通じてできていたようだ。
その他、打撃面で意識したことについて「インコースがさばけなかったという中で、オーストラリアでインコースもさばくイメージがあったのですが、そこは最後の方は少しインコース甘めだったらさばけるところがあったんですけど、なかなかまだ克服できたところが自分の中では実感がないですね」と、インコースの対応に満足がいかなかった。
守備面では、「ブロッキング、スローイングもそうですが、スローイングは自分の形になってきた部分はあったんですけど、まだまだ結果につながっていない」と厳しい自己評価も、「ブロッキングでも左右の動きだったり、何個か逸らしはしたんですけど、大事な局面で止めることが少しはできたのかなと思ったので、少し成長として見れたと思います」と話した。
ウインターリーグでは外国人投手とバッテリーを組んだ。「最初難しかったんですけど、ジェスチャーとか自分なりに工夫して最後の方はコミュニケーションが取れたのではないかなと思います」と、ファームではあまり多く組むことのなかった外国人投手とバッテリーを組んだことも良い経験になった。
ウインターリーグが終わり、日本に戻ってからは「1月中は自分の練習。自分の苦手分野を克服していきたいと思っているので、バッティングだったらインコースのさばき、内からというイメージを多くしてみたり、今日(28日)もスローイングの練習をしたんですけど、以前よりは横に流れるスローの変化がなくなってきているので、そこをやってきましたね」と課題に真摯に向き合った。
ストレートの対応は「マシンでもしっかりポイントを認識する。ここで打たないとちょっと後ろに刺されただけでファウルになったりするので、マシンでもそういう練習ができると思いますね。前でポイントをしっかり、ストレートの中でもしっかり自分で掴むというのはありますね」と教えてくれた。
ロッテ浦和球場で1人で自主トレを行ったが、それも自身の課題がわかっているからこそ。
1年目の昨季は一軍出場を目標にし、達成した。2年目の今季は「目標にしているのは初ホームランと言わせてもらったんですけど、去年よりも試合の出場機会を多く求めて、今年は去年よりもしっかり出場できるように頑張っていきたいと思います」と一軍の出場試合数アップを誓った。石垣島春季キャンプからアピール機会で、しっかりと結果を残していきたいところだ。その先に、開幕一軍が見えてくる。
取材・文=岩下雄太