ロッテ・宮崎竜成は32試合に出場して、ここまで打率.160だが、6月に限ると打率.333(6-2)に跳ね上がる。
13日のDeNA戦、「打席数も少ないので思い切っていきました。ベンチ裏で準備しているときにみんなからホームラン打ってこいと言われていたので、打つことができて良かったです」と、5-15の7回無死走者なしの第1打席、若松尚輝が1ボール1ストライクから投じた139キロフォークを右中間スタンドにプロ初本塁打。
プロ初本塁打について「素直に嬉しかったというか、やっと出たなという感じで、バッティング練習も感じが良かった。打席がもらえたので、しっかり自分のスイングができたなと思いました」と喜んだ。
サードの守備から途中出場した21日の楽天戦、6-4の8回無死走者なしの第1打席、加治屋蓮が2ボール2ストライクから投じた5球目のフォークをライトへ二塁打を放つと、代打で出場した24日の日本ハム戦、2-7の8回一死走者なしの場面に柳川大晟が3ボール2ストライクから投じた9球目のフォークを見送り、冷静に四球を選んだ。
ここまでスタメン出場は僅かに3試合。少ない打席で結果を残すために試合前練習、ファームでの試合でどんなことを意識しているのだろうかーー。
「球が見れないので、速いまっすぐというか、室内にもあるんですけど、そういったボールを多く打ったりだとか、自分から仕掛けていくように。少ない打席なので待って、待ってだと厳しい部分もあると思う。自分から攻めて、狙った球を一発で仕留められるように。ベンチの中でもそうですけど、試合に出るまでの準備をしっかりやっています」
試合中は「どういった配球でピッチャーが攻めているのか、野手がどういうスタートを切っているのか、どういう球を待って、どういうバッティングをしているのか、そういうところを見て勉強しています」と、いつ出番が来てもいいように、ベンチで試合の流れ、状況を把握する。
◆ 打撃フォーム
打撃フォームを見ると、足を上げたフォームで打っていたが、開幕直前に「バッティングコーチと相談して、すり足の方がいいんじゃないと言われたので、1回すり足にしようかなという感じです」とすり足で打つようにした。
4月3日の取材で「すり足で慣れてきたら足を上げたり、いろんなことを試しながら、その日その日で合うタイミングの取り方をやっていこうかなと思っています」と話していた中で、5月1日の西武戦以降は「コーチの方に足を上げてもいいよと言われたので、自分的にも足を上げていた方が打ちやすい感覚だったのでそれに戻したという感じですね」と再び足を上げて打っている。
◆ ストレートの対応
プロ1年目の昨季、プロの投手と対戦する中で、“一軍投手が投げる質の良いストレート”の対応を課題に挙げた。
都城春季キャンプ中、ストレートの対応について「(ライブBPで)空振りがなかったので、いい方向に進んでいるのかなと思うんですけど、ファウルになったり、一発では捉えられていないので、次は一発で捉えられるような準備とそこに対する技術の修正をやっていきたいと思います」と反省した。
練習試合、オープン戦では、一軍投手のストレートに対して「何回かまっすぐを弾いている場面もあるので、それはいいことかなと思います。逆にまっすぐを弾く中で、変化球が今まで通り打てていなかったり、そこのズレがあるので、配球の面を感じながらやっていければなと思います」と話した。
“変化球が今まで通り打てていない”と話した中で、2月26日のチェコ戦で、12-4の7回二死走者なしの第1打席、右投手のコバラが1ボールから投じた2球目のスライダーをライトスタンドに打った瞬間にそれとわかる特大の本塁打を放ったが、「まっすぐを狙いにいって、変化球がドンピシャだった。感じ的には良くない中で打球は良かった。狙っているようなバッティングではなかった。まっすぐがきた時に、あれだとファウル、空振りになっていると思うので、もっと始動を早くしたりだとか、打ちにいくところを早くしたり、工夫してやっていかないといけないと思います」と振り返った。
シーズンが始まってからは、4月2日の日本ハム戦、1-6の7回一死走者なしの第3打席、上原健太が1ボール2ストライクから投じた外角の150キロストレートをレフト前に弾き返す安打を放ったが、「思ったよりもまだ弾けていない感じがある。もう少し試行錯誤しながら戦っていきたいと思います」と納得がいっていなかった。
現在はストレートの対応について「打席が少ないのでなんとも言えないんですけど、タイミングは色々試行錯誤しているので、打席に立ってどうなるか見ていきたいと思います」とのことだった。
打撃面でも少ない打席機会で結果を残し始めている。「少ないチャンスだと思うんですけど、しっかりモノにして、少しでも勝利に貢献していきたいと思います」。途中出場から巡ってきた1打席で結果を残し、打席機会、スタメン出場の機会を虎視眈々と狙っていく。
取材・文=岩下雄太