◆ 課題の立ち上がりは0封も…3回以降に失点
マリナーズの菊池雄星投手が現地時間20日(日本時間21日)、敵地でのエンゼルス戦に先発登板。5回4失点でメジャー初勝利の権利を持って降板したが、メジャー移籍後最多となる10安打を浴び、打線の援護直後に失点を重ねてしまった。
先攻のマリナーズは1回表、1番・ハニガーの先頭打者弾となる6号ソロで先制。さらに二死後、4番・ボーゲルバックも8号ソロを右翼席へ運び2-0とリードを広げた。幸先よく援護を得た菊池はその裏、一死から四球と安打で一、二塁のピンチを招いたが、4番・プホルスを左飛、5番・ルクロイは投ゴロに退け、3試合連続失点中だった初回をゼロで切り抜けた。
2回も無失点で終えたが、2点リードの3回、二死から3番・シモンズに内野安打を許したあと、続くプホルスに左翼線への適時二塁打を浴びた。プホルスにとってはこれが通算1992打点目。ベーブ・ルースに並ぶ歴代5位タイの記録となった。
4-1と再びリードを広げてもらった4回は、先頭から連打を許し、一死一、三塁となったあと9番・コザートに中犠飛を浴びた。5-2の5回も先頭のシモンズに3安打目となる二塁打を許したあと、ルクロイに右前適時打を浴び3失点目。さらに二死から四球を与えたあと、7番・グッドウィンに右翼線への適時三塁打を浴び1点差にまで詰め寄られた。それでも8番・ボアジャスを遊ゴロに退け1点リードを死守。何とかメジャー初勝利の権利をつかんだ。
菊池は5回97球、10安打3奪三振2四球で4失点。この日は課題の立ち上がりを無失点で切り抜けたものの、3回以降に失点を重ね防御率は4.68となった。
マリナーズは5-4の6回から継投策。このままリードを保ち勝利すれば、今季6戦目の菊池にメジャー初白星が記される。