「天まで飛ばしてやろうかな」胴上げを振り返った村上と高津監督 (C) Kyodo News

◆ ホームでの歓喜「本当に特別なこと」

 ヤクルトが25日のDeNA戦に勝利し、2年連続9度目のセ・リーグ制覇を達成。

 0-0のまま迎えた9回裏一死二塁のチャンスに、途中出場の丸山和郁が左中間突破の適時二塁打。劇的サヨナラで優勝を決めた。

 試合後に行われた優勝会見にて、高津臣吾監督は「連覇したことはもちろん嬉しいんですけど、それよりも今シーズン勝てたことがすごく嬉しいです」としみじみと語る。

 神宮の夜空に7度舞った感想としては「毎回怖い。すごく高く上がったので、毎回怖い思いをしています」と語りつつ、「たくさんのスワローズファン、その中で神宮球場で胴上げをしてもらったということは、本当に特別なことだと思います」と、歓喜の胴上げを振り返った。

 優勝がかかる大一番で好投を見せた小川泰弘は「2年連続で高津監督を胴上げできてとても嬉しい」と率直な感想を吐露。

 選手会長として、先発陣の柱としてチームを支えた右腕は「チーム一丸でつらい時期を乗り越えて、みんなでやってこれて良かった」と全員で掴み取った頂点を喜んだ。

 キャプテンの山田哲人も、「めちゃくちゃ嬉しいです。一番はホッとしたというか。嬉しかったんですけど、なんとか目標を達成することができたので良かった」と安堵の表情。

 「キャプテンとして、結果を出してみんなを引っ張っていくのが目標だったんですけど、見ての通り成績も良くなかったですし、ムネ(=村上宗隆)にもすごい助けてもらいました。ムネだけじゃなく、他の選手にもたくさんカバーしてもらって、優勝できたことをみんなに感謝したいと思います」と続け、優勝を決めた直後にグラウンド上でこぼれ落ちた涙の理由の一端を語った。

◆ 「押しつぶすぐらいプレッシャーをかけてもらえれば」

 4番としてチームを牽引し続けた村上宗隆は、優勝について「今日絶対に決めるぞ、という気持ちでやっていた」と明かし、高津監督を胴上げした際には「天まで飛ばしてやろうかなと思ってやりました」と、冗談まじりに話して笑いを誘った。

 この9月は特にヤクルトファンのみならず、全野球ファンの期待を背負いながら戦い続けた22歳の主砲。 日本選手単独最多となるシーズン56号も期待される中で掴み取った連覇には「この瞬間があるから苦しい時も耐えられる。この瞬間が素晴らしいです」と何より喜んだ。

 今季積み重ねた記録に関しても、「まだ終わっていないので、もっともっとプレッシャーをかけて、押しつぶすぐらいプレッシャーをかけてもらえればと思います」と異例のお願いも。更なる記録の積み上げに向けて決意を述べた。

 次なる目標は、「とにかく、皆さんの期待に応えられるように頑張りたい。大きな目標としては、やっぱり日本一があるので、そこに向けて頑張ります」。

 クライマックスシリーズを制し、日本シリーズの舞台へ。球団初となる2年連続日本一を目指して、これからもチームを引っ張り続ける。

取材・文=別府勉(べっぷ・つとむ)

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別府勉

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