◆ 野手のキーマンは満場一致で“あの男”に
ロッテは10日、敵地での楽天戦に5－0で勝利。これで2位に浮上し、CS1stステージを本拠地で開催する権利を獲得した。
1stステージで対戦する3位・ソフトバンクとはレギュラーシーズンで12勝12敗1分と全くの五分の成績を残しているが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した齊藤明雄氏は「打率も五分五分、防御率も五分五分なのでね……どのように1点を取りに行くかでしょうね。ホームランではなく送りバントとかで器用な野球をするならロッテに分があるのかな」とロッテ有利を予想。
続けてスタジオではロッテの投打のキーマンについて解説陣が各々の予想を語ったが、まずは投手について、同じく出演した笘篠賢治氏は「出れるかどうかは分からないですけど、佐々木朗希君が投げれる状態だったらポイントになるかな」と“令和の怪物”の動向に注視。
今季も前半戦は圧倒的な数字を残していた一方、夏場以降は怪我で1軍を離脱していただけに、齊藤氏は「吉井監督の佐々木朗の使い方を見ると、大事に使うからそんなに無理させないんじゃないかな」と慎重な起用を予想するも、笘篠氏は「彼が投げれる状態なら大きいと思うんですよね、短期決戦なら特にね」と一発勝負での存在感を強調した。
また続けて野手のキーマンについても触れられたが、こちらは出演した全解説員が満場一致で主将の中村奨吾を選出。
今季は開幕から調子が上がらず、シーズン打率.220の成績でフィニッシュしたものの、齊藤氏は「中村奨吾の働き次第でゲームの勝敗も決まるんじゃないか、1番のキーマンだと思います」と打線での影響力を高く評価した。
また番組MCを務めた谷繫元信氏は「かなり前にロッテにはサードに今江敏晃という選手がいたんですけど、彼がお祭り男みたいな感じですごかったんですよ。そういう雰囲気を中村君からも感じるんですよね」と球団レジェンドになぞらえて期待を語り、続けて「1stステージ1試合目の1打席目にヒットを打ったら多分固め打ちしそうというか、そういうタイプだと感じています」と中村奨の“爆発力”に熱視線を送った。
一時は首位から4位まで経験したものの、滑り込みで2位を奪取したロッテ。特に終盤は特例による主力の大量登録抹消などの苦境を乗り越えてきただけに、チームを束ねる吉井理人監督の手腕にも高い評価が集まっている。
笘篠氏は最後に「でも結構ね、吉井監督はオモロいことするの好きなんですよ。だからそういうサプライズじゃないけど、なんかあるんじゃないかなって期待しちゃうんですよね」と“吉井マジック”炸裂を予感して締めくくった。
☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』
