ロッテ・益田直也(C)Kyodo News

 ロッテは交流戦を10勝6敗2分で12球団中5位で終え、リーグ戦の戦いに戻る。西川史礁がリーグ2位の打率.302をマークし、佐藤都志也も攻守に頼りになる存在となり、小川龍成と友杉篤輝の“二遊間”は鉄壁な守備に加えバットでもチームに貢献するなど、中心選手に成長。投手陣もジャクソンが先発の軸としてローテーションを守り、小島和哉も復調傾向、リリーフ陣も守護神・横山陸人がリーグトップの22セーブ、勝ち試合の8回を投げる鈴木昭汰もリーグトップタイの20ホールドポイント、中森俊介、澤田圭佑、八木彬、小野郁も安定。若手、中堅選手の成長が目立つ。

 長いペナントレース、ベテランの力が必要になってくる。リリーフ陣でいえば、益田直也が当てはまる。長年マリーンズのブルペンを支えてきた益田は開幕から点差の開いた場面でマウンドに上がり、黙々とその役割を果たす。

 6月10日の中日戦では、3-11の8回にマウンドに上がると、この日3安打放っていた先頭の鵜飼航丞をストレートで見逃し三振に仕留め、続く村松開人をストレートで左飛、最後は板山祐太郎を空振り三振に打ち取った。イニング跨ぎとなった9回は、先頭の代打・福永裕基に四球を与えるも、花田旭を三邪飛、石川昂弥を右飛、代打・味谷大誠を二ゴロで、2回を無失点に抑えた。

 今季の益田は投球テンポが例年に比べて、早くなっている印象を受ける。益田本人に確認すると、「展開とか見て、遅くはならないようにはしています」とし、「負けている時に長いと、あれなんで、なるべくテンポを上げるようにしています」と説明した。

◆ 試合前練習では鈴木とキャッチボール

 益田は今季に向けて、ウエイトトレーニングを本格的に取り入れるなど、これまでの取り組みから大きく変更。シーズンが始まってからも、昨季まで登板間隔が空いた時に試合前練習でキャッチボールを行っていたが、「今年登板間隔が空いている日も多いので、今年ちょっとキャッチボールを続けてやってみようかなという感じでやっています」と、今季は試合前練習でキャッチボールを欠かさず行っている。

 そのキャッチボールを行っている相手が鈴木だ。益田と鈴木にキャッチボールを一緒に行うようになった理由について訊いてみると、益田は「そんなに深い理由はないですけど、(鈴木)昭汰と同じ感じのキャッチボールの強弱なので一緒にやっています」と明かし、鈴木は「最初は益田さんとやりましょうという感じになったっすけど、今はお互いに意識していることとか、経験豊富な方なので色々勉強させてもらっています」と教えてくれた。

 鈴木は「人を観察しているといろんな変化に気づきやすくて、特にそれが益田さんの場合、聞いた時にわかりやすく返事が返ってくるので、キャッチボールの時間は大切かなと思います」と、試合でパフォーマンスを発揮する上で重要な時間になっている。

 一方、益田は「自分の調整ではあるんですけど、相手を見てこんな感じなのかなというのはわかるので、気づいたことがあったら言うようにはしています」と明かした。

 試合中も、ブルペンで若手投手に「この展開でこうなると思うとか、その理由とか色々話したりはしています」と、試合の流れ、考え方など、これまで培ってきた経験を伝えている。

 これからリーグ優勝に向けて、大事な夏場の戦いが目前に迫っている。シーズン通して投げたことのある若手、中堅のブルペン陣が少なく、益田の存在は投球面でも重要になっていきそうだ。「与えられたところでチームが勝てるようにやるのが一番だと思っているので、それができるようにしっかり準備して、うまくみんなとコミュニケーションが取れればいいかなと思っています」。チームのため、今日も腕を振る。

取材・文=岩下雄太

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