ア・リーグ中地区は、ガーディアンズが好調。直近9試合8勝1敗の好成績で、2位ホワイトソックスに4.5ゲーム差をつけ、首位に立っている。
3年連続100敗以上からの反撃を期すホワイトソックスは、ジャイアンツに2連敗を喫し、勝率は5割に逆戻り。日本時間26日(以下同)から始まるツインズとの4連戦で再び浮上を狙う。
ホワイトソックスの主砲・村上宗隆は連日の4タコで打率は1週間ぶりに2割3分台に下降した。1試合2発を放った17日のカブス戦を最後に目下7試合連続で本塁打が出ておらず、ちょっとしたスランプに突入した感が否めない。安打や四球で出塁はしているものの、やはり村上の一発が出ないことにはチームの勢いもつかないだろう。
そんな村上に心強い援軍が現れることになりそうだ。それが、26日にもホ軍傘下3Aシャーロットから昇格が予定されている西田陸浮である。
西田は、宮城の名門・東北高校を卒業後に単身渡米。現地の短大からオレゴン大学へと渡り歩き、2023年のドラフトでホワイトソックスから11巡目(全体329位)で指名された。
同年にルーキーリーグからプロのキャリアをスタートさせると、着実にステップアップ。3年目の昨季は2Aでフルシーズンプレーし、チームのサザンリーグ2連覇にも貢献した。
今季も2Aで開幕を迎えたが、4月半ばに3Aに初昇格すると、そこからわずか約5週間でマイナーを卒業。ホワイトソックスの一員として村上と共闘することになった。
168センチ、68キロというコンパクトな体のイメージ通り、マイナー通算306試合で2本塁打とパワーには欠ける西田だが、シュアな打撃が持ち味。今季3Aで、打率はリーグ5位の.347、出塁率は同1位タイの.454と文句なしの成績を残している。
西田の長所は打撃だけではない。マイナー通算110盗塁のスピードと、セカンドに加えて外野の全ポジションを守れる器用さはメジャーでも重宝されるはずだ。
当面は代走や守備固めでの起用が濃厚だが、結果を残せばスタメンのチャンスも与えられるだろう。出塁能力と走力の高さを考え得れば、1番打者としての起用も想定される。
そうなれば、日本人コンビが1~2番の上位を担うことになる。俊足の西田が出塁すれば、相手投手も盗塁を警戒せざるを得ない。村上は今季、走者一塁の場面で3割を超える高打率を残しており、西田の存在は村上にとって大きなプラスとなり得るだろう。
日本人ルーキーコンビがホワイトソックスの再浮上のカギを握っている。
文=八木遊(やぎ・ゆう)