オープン戦でホームランを放つ大谷

◆ 最終回:競争が激しいメジャーの厳しい現実

 日本ハムのBIG BOSS、新庄剛志監督の注目度はメジャーでもあるようだ。

 本拠地・札幌での地元開幕戦の模様をMLB公式サイトが「すべてのメジャー監督が一度は乗るべき」と報じている。開幕セレモニーにホバーバイクで登場したBIG BOSSの姿を「元メジャーリーガーはホバークラフトで札幌ドームを浮遊し、存在をアピールした」と、ユニークな新監督の演出を伝えたものだ。

 新庄監督は、メジャー退団後に日本ハムに入団したが、同球団とメジャーのつながりは深い。現在でもダルビッシュ有、大谷翔平、そして有原航平の3選手が海を渡っている。

◆ メジャーのスーパースターとなった大谷

 4月7日(日本時間8日、以下現地時間)の開幕まで1週間。オープン戦たけなわのメジャーでも注目度ナンバーワンは、やはりエンゼルスの大谷。昨季、アリーグのMVPを獲得した二刀流は、すでにアストロズとの開幕投手に指名され、「1番・DH」として出場する。

 昨年より、さらに一回り大きくなった巨体から放たれる打球は規格外れの凄さ、すでにオープン戦でも2本の本塁打を放っている。中でも29日のロッキーズ戦の左越え本塁打は、内角球を左に流し打ったのに打球速度が104マイル(約167キロ)と言う驚愕の数字を叩き出している。

 投げては新たな“魔球”も開発。スプリットとチェンジアップを足して2で割ったような落ちるボールだが、160キロ台のストレートに新たな変化球が加われば投球の幅はさらに広がる。

 大谷の先輩にあたるダルビッシュ(パドレス)はメジャー11年目。エースとして期待された昨年はシーズン終盤に故障もあって8勝止まり(10敗)に終わっただけに汚名返上に燃えている。

 30日、アリゾナキャンプのブルペンで調整登板を行ったダルビッシュのもとには昨年限りで現役を引退した松坂大輔氏やパ軍の球団アドバイザーを務める野茂英雄氏が駆けつけた。日本人メジャーリーガーとして活躍したレジェンドの前で熱のこもった投球を披露した男のここまでは順調そのもの。昨年以上の白星も計算できそうだ。

 オープン戦にも関わらず、大谷が登場するとスタンドからは「MVPコール」がわき起こる。スーパースターは憧れの存在であり、尊敬の対象でもある。球団も数百億円と言われる巨額マネーで長期契約を結ぼうとする。

◆ マイナー落ちの有原の再昇格は困難な状況

 一方で、激しい競争社会から脱落する選手には茨の道が待ち受けるのもメジャーの掟である。

 今月下旬、有原には再びマイナー降格の通知が出された。昨季、レンジャースに入団も、5月に右肩動脈瘤が発見されて手術。9月に復帰するものの、本来の投球は取り戻せず2勝4敗の不成績でマイナー降格となった。

 この春は招待選手としてメジャーキャンプに参加したが、2試合連続で5失点と打ち込まれ、ファーム落ちが決まった。

 有原に関しては昨年、レンジャースのクリス・ウッドワード監督の逆鱗に触れた「事件」もあった。

「彼は思ったようなパフォーマンスが発揮できないと、試合をノロノロしたペースにしてしまう。試合のリズムは維持しなければいけない。それも今回が初めてではない」と、打ち込まれた後の態度が問題視されたもの。

 メジャーではめったに指揮官が個人攻撃はしない。そんな信頼関係が崩れてしまった以上、今後もファームで突出した成績を上げなければ、再昇格は難しいと言うのが多くの見方だ。

 すでに、昨年からメジャー退団を見据えて獲得調査に乗り出している日本球団もあると言う。しかし、仮に現実となっても古巣の日本ハムや、資金力豊かな巨人も現在はチームの若返り策に舵を切っているから、見通しは厳しい。有原には、這いつくばってでもメジャーの舞台に舞い戻ってもらいたいものだ。

 侍ジャパンの4番として鳴り物入りでカブスに加入した鈴木誠也選手がオープン戦で不発に終わると、一部マスコミからは早くも「獲得失敗」の報道まで出る。

 熱しやすく、冷めやすいファン気質。新陳代謝の激しい競争社会はあっという間に勝者と敗者を染め分ける。

 そんな環境にあって何人の日本人メジャーリーガーがアメリカンドリームを掴み取るか。まもなく決戦の時がやって来る。

文=荒川和夫(あらかわ・かずお)

【荒川和夫・プロフィール】
1975年スポーツニッポン新聞社入社。野球担当として巨人、西武、ロッテ、横浜大洋(現DeNA)等を歴任。その後運動部長、編集局長、広告局長等を経て現在はスポーツライターとして活動中。

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この記事を書いたのは

荒川和夫

1975年スポーツニッポン新聞社入社。野球担当として巨人、西武、ロッテ、横浜大洋(現DeNA)等を歴任。その後運動部長、編集局長、広告局長等を経て現在はスポーツライターとして活動中

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