新天地で持ち味を存分に発揮

　日本ハムは7日、本拠地での楽天戦に3－2でサヨナラ勝利し5位浮上。同点の9回に登板した田中正義は打者3人を全て三振に抑え、プロ初白星を手にした。

　2－2で迎えた9回、日本ハムのマウンドに上がったのは、新守護神としてここまで4セーブを挙げている田中正だった。先頭の小郷裕哉をフォークで見逃し三振に切って取ると、続く太田光は154キロの直球で空振り三振に。最後の山﨑剛は全て直球で空振り三振にねじ伏せる圧巻の投球を披露。流れを呼び込む好救援を見せ、移籍して迎えたプロ7年目にして初の白星を手にした。

　同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に電話出演した田尾安志氏は、「やっぱり彼の持っているポテンシャルは凄いなと改めて感じましたね」と田中正を手放しで絶賛。

　続けて番組MCを務めた岩本勉氏も「バッター達が構え遅れと言うか、後手に回ってしまっていますよね」と田中正の直球の威力を語ると、同じく野球解説者の坂口智隆氏も「空振りするバットがボールの下に入っているので、相当速いんだと思います」と解説。リリーフで好投を続ける田中正に解説陣も脱帽していた。

　チームはこれで3カード連続の勝ち越しを決め、5位に再浮上した。好調日本ハムの最終回に君臨し、打者をねじ伏せる田中正から今後も目が離せない。

☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2023』