驚きを与えたDeNAの社長交代劇
DeNAは10月16日に池田純球団社長の退任を発表。2代目球団社長に岡村信悟氏が就任することも発表した。
南場智子オーナーは池田氏に対し、「5年間よくやってくれた。まじめにやってくれた。感謝している」と敬意を示した上で、「DeNAは人材が豊富。岡村は岡村のカラーを出してくれる」と球団トップのバトンタッチに期待を寄せた。
岡村新社長は、今年まで株式会社DeNAスポーツの事業部長兼株式会社横浜DeNAベイスターズ取締役、さらに株式会社横浜スタジアムの代表取締役社長も務めていた人物。この肩書きもすごいが、これまでの経歴はもっとすごいと話題になっている。
東京大学の大学院を卒業して、まずは郵政省に入省。そこから総務省へと移り、情報通信分野で手腕を発揮。官僚としてまさにエリート街道を突き進んできた。
そんな人物が、46歳になる2016年の4月1日にDeNA本社に入社。横浜スタジアムの社長にも就任し、今シーズンを過ごした。
新たな化学反応への期待
新社長についてオーナーは「産業を盛り立てられる人材。実績もある。エネルギーレベルが高い。人柄、能力が満点。ものすごく尊敬できる」と絶賛。「横浜スタジアムの社長として球団経営を横から見させてきた。引き続き、継続してやっていける。問題はない」と信頼を寄せている。
横浜スタジアムの社長と兼務する形で就任することとなった岡村新社長であるが、「40年前の球場のまま。なんとかしたい思いはある」と、早速ハマスタの改修に前向きな姿勢を強調する。
今シーズンは主催72試合で193万9146人の観客を集め、座席稼働率は93・3%にも達した。さらなるチームの成長へむけて、象石などの改善の必要性を指摘している。
現場主義だった前社長とは真反対のタイプ。新たな刺激が、成長著しいDeNAにどんな化学反応をもたらすのか...。新社長にかかる期待は大きい。
「強いチーム、ワクワクさせるチーム、可能性のあるチーム。5年間みんなで取り組んできた成果がある。これからまた新しい成果を出していきたい」と語る新社長。さらなる成長へ期待したい。