現役時代のイチローさん

◆ ランキングで振り返るメジャー日本人野手

 世界的な感染拡大が続いている「新型コロナウイルス」の問題。海の向こう・メジャーリーグも日本と同様にシーズン開幕が遅れており、1995年以来の“短縮シーズン”は避けられそうにない。

 144試合で行われた1995年のMLBと言えば、あの野茂英雄がドジャースに加入。“トルネード旋風”を巻き起こして鮮烈なデビューを飾った。

 早いものであれから四半世紀…。数多くの日本人選手が海を渡って夢を叶えてきたが、改めて日本人メジャーリーガーたちの活躍を振り返ってみたい。

 ということで、今回は日本人選手の“メジャー通算成績”に注目。ここでは打者編として、各部門の記録をランキング形式でまとめてみた。

◆ 5部門中4部門制覇のイチロー、残る1つは…?

▼ 安打
1位 3089本 イチロー(2001~2019)
2位 1253本 松井秀喜(2003~2012)
3位 774本 青木宣親(2012~2017)
4位 615本 松井稼頭央(2004~2010)
5位 498本 福留孝介(2008~2012)

 安打数部門は見るまでもないが、イチローが断トツ。シーズン最多262安打(2004年)、10年連続200安打など、幾つもの金字塔を打ち立てた。実働19シーズンで積み上げた通算3089安打は永遠に語り継がれることになるだろう。

▼ 打率
1位 .311 イチロー(2001~2019)
2位 .285 青木宣親(2012~2017)
3位 .282 松井秀喜(2003~2012)
4位 .279 田口 壮(2002~2009)
5位 .268 井口資仁(2005~2008)
※1000打席以上

 打率部門も、もちろんイチローがトップ。唯一の3割台を記録した。

 2位は30歳で渡米した青木。シーズン最高打率は1年目の.288と、一度も3割に届くことはなかったが、実働6シーズンで7球団を渡り歩きながら安定した打率を残したことは高く評価すべきだろう。

▼ 本塁打
1位 175本 松井秀喜(2003~2012)
2位 117本 イチロー(2001~2019)
3位 48本 城島健司(2006~2009)
4位 44本 井口資仁(2005~2008)
5位 42本 福留孝介(2008~2012)

 本塁打数部門1位は、実働10シーズンで175本塁打を放った松井秀喜。自己ベストは2年目の31本塁打だった。2006年の手首骨折がなければ、200本塁打は楽に超えていただろう。

 大谷翔平は2シーズンで40本塁打に到達。30歳を迎える前に松井秀超えも十分可能だろう。

▼ 打点
1位 780点 イチロー(2001~2019)
2位 760点 松井秀喜(2003~2012)
3位 219点 青木宣親(2012~2017)
4位 211点 松井稼頭央(2004~2010)
5位 205点 井口資仁(2005~2008)

 打点部門はイチローと松井秀が他を圧倒。得点圏打率はイチローが.307、松井秀は.294とともに勝負強さがそのまま数字として残っている。

 ちなみに、日本人選手のシーズン最多打点は、松井秀が2005年にマークした116打点。以下1位から6位までを松井秀が独占している。

▼ 盗塁
1位 509個 イチロー
2位 102個 松井稼頭央
3位 98個 青木宣親
4位 48個 井口資仁
5位 39個 田口壮

 通算100盗塁以上はイチローと松井稼頭央の2人だけ。イチローは1年目の2001年に盗塁王に輝いたほか、06年には45盗塁に対して失敗は2回だけ、盗塁成功率95.7%という驚異的な数字を残している。

 総括すると、イチローが5部門中4部門で1位。本塁打数部門でも2位にランクインした。ただし、次の十数年で大谷が本塁打と打点で1位に躍り出る可能性は高いだろう。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】
1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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