【カーネクスト WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合】
● 阪神 1 － 8 侍ジャパン ○
＜3月6日　京セラドーム大阪＞

　野球日本代表「侍ジャパン」は大谷翔平選手（MLBエンゼルス）の2打席連続3ランの活躍もあり快勝。敗れた阪神の岡田彰布監督は「やっぱりすごいですね。びっくりしました」と、“ショータイム”の連続に舌を巻いた。

　この日は先発の才木浩人に続いて、2番手で送り出したルーキー左腕の富田蓮も大谷に被弾し、それぞれ4失点。4番手の西純矢は4イニング無失点と好投したが、序盤に投げた2人の若虎がショータイムの立役者となってしまった。

　一塁ベンチから試合を見守った岡田監督は「経験とか色んな意味を含めて若いピッチャー3人が投げたんですけど、スリーラン2本…。いい経験というか、違いというかね、そういうのを目の当たりにして、これからのためにも発奮材料に変えて若いピッチャーは頑張って欲しいですけど」と、この一戦を振り返った。

　侍ジャパンの打線の中でも、1番・ヌートバーが先制打を含む2安打1打点、3番・大谷が2本塁打6打点、5番・吉田正尚が1安打1打点と、メジャーリーガー3人に全8打点を献上し、「違いというか、ゲームの中での打席の中での集中力。1番のヌートバー選手もその辺の違いは感じましたね」。

　ただ、一方で「調子の良い選手と悪い選手の差をすごく感じた。あんまり日にちもないんですけど、調子を上げてほしい選手は何人かいますね」ともコメント。宮崎合宿での試合からノーヒットが続いている山田哲人（ヤクルト）と山川穂高（西武）は、この試合でも快音が聞かれず、1日も早い復調が待たれる。

　WBC初戦まで3日。岡田監督は「野球ファン以外にも日本全国から応援してると思う。勝って当たり前というプレッシャーもあると思いますけど、ファンはずっと応援していると思うので、頑張ってほしいと思います」と、3大会ぶりの王座奪回を目指す侍ジャパンにエールを送った。