DeNAの大貫晋一が6日、ファームのハヤテ戦で実戦復帰登板を果たした。昨年10月に右肩鏡視下クリーニング手術を受けてから約8か月。実績十分の右腕が、マウンドへと帰ってきた。
◆ 順調なステップ
昨年9月以来となる実戦のマウンド。「体もなんかふわふわする感じはやっぱりあった」と久々の実戦特有の感覚を明かした大貫だが「投げ終わって状態も悪くないですし、本当に小さい一歩ですけど、やっと前に進み始めたなっていうのは実感できました」と、確かな手応えを口にした。
リハビリ期間中は思うように状態が上がらない時期もあったというが、現在の立ち位置は「想定できる範囲の中で順調」と冷静に分析。久々の対打者、ランナーを背負ってのクイックなど、実戦ならではのシチュエーションには「思い出す作業みたいなのはまだまだ必要。少し力んで狙ったところにボールが行かないようなこともありましたね」と課題も挙げた。
しかし何よりも「まずは投げられたことがよかった。楽しかった」と、再び野球ができる喜びを満面の笑みで振り返った。
◆ 村田二軍監督も「イメージよりスピードが出ていた」
大貫の復帰登板を見守った村田修一2軍監督も、大貫の仕上がりに太鼓判を押す。
「(球速は)140キロ前後くらいで来るかなと思っていたが、144キロとかがポンポン出ていた。イメージよりスピードが出ていて、意外といい状態で来ていますね。何より久しぶりに野球ができて楽しそうでした」と、想定以上の球威に目を細めた。
現在の一軍のチーム状況も念頭に入れ「そこに割って入れる選手であることは間違いありませんから、頑張ってほしい」とエール。早期の完全復活を強く期待していた。
一軍の先発陣が苦しいやりくりを続ける中、頼れる右腕の帰還へのカウントダウンが始まった。大貫は一軍を見据え「呼んでいただけるような状態にできるように頑張ります」とここからのさらなるブラッシュアップを誓った。
球速、内容ともに想定以上の仕上がりを見せた大貫晋一。頼れる右腕の帰還へのカウントダウンがいま、始まった。
取材・文=萩原孝弘