ロッテ・廣池康志郎(撮影=岩下雄太)

 ロッテの廣池康志郎は、一つ一つ課題を潰していき、先発投手としての存在感を高めている。

 開幕直後はリリーフを務めていたが、ロングリリーフで結果を残し、4月12日の西武戦で初先発。同試合で7回・93球を投げ1安打無失点に抑えると、5度目の先発となった5月17日のオリックス戦で7回・105球を投げ7被安打、1失点で嬉しい先発初勝利。

 廣池は「ストレートは球速の面でいい時は40後半くらいずっと出ているんですけど、波があって出ない日は45から下のボールも出るので、そこのスピードの差はなくしていきたい」、「僕は立ち上がり悪いとそのまま引きずって、いい流れで投げることができない」、と課題を口にしていた。

 ストレートも5月17日のオリックス戦では、3-1の7回先頭の若月健矢を1ボール2ストライクからこの日最速タイの152キロのストレートで見逃し三振に仕留めれば、6月12日のDeNA戦、2-2の8回一死走者なしで牧秀悟を1ストライクから投じた2球目、見逃しを奪った外角の153キロストレートは素晴らしかった。

 本人も「最近はアベレージも上がってきていて、本当にいい感じで投げられていると思います」と手応えを掴む。ここまでストレートの平均球速は148.3キロ。アベレージが上がってきた理由について「スピードが上がった理由は特になくて、コンディショニングもよく、それが一番かなと思います」と説明。

 5月28日の広島戦は、0-0の2回一死走者なしでモンテロを3ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた外角152キロストレート、0-0の2回二死走者なしから持丸泰輝を2ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた5球目の外角150キロストレートなど、左打者、右打者にインコース、アウトコースに抜群のストレートを投げ込んだ。

 「まっすぐは、右のインコースに厳しく攻めた時に、少し抜けてしまってデッドボールが最近多くなってきているので、そこは練習で修正して取り組んでいるところです」とポツリ。

 また、先発に挑戦して2ヶ月以上が経過し、立ち上がりの不安定さも解消された。「立ち上がりは本当に3人で終われれば、流れに乗っていけるタイプなので、本当に意識はして入っていて、先頭バッターから自分のベストなボールを投げられているかなと思います」と、5月8日のソフトバンク戦から5試合連続で初回を無失点に抑えている。

 初回を三者凡退に抑えた6月12日のDeNA戦では、「イニングは全然気にせず、一人一人打ち取っていたら、いつの間にか8回に行ってた感じです」とプロ入り後自己最長の8回・113球を投げ、2失点に抑えた。

 少ない球数で長いイニングを投げながら、ストレートだけでなく、「しっかり腕振って投げられている証拠かなと思うので、継続してやっていきたいです」と変化球でも三振が奪えている。

 特に6月12日のDeNA戦、2-2の8回先頭の蝦名達夫を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた5球目の139キロ縦に落ちるスライダーが良かった。

 「スライダーは今、変化球の中で一番自信のあるボールなので、まだまだ精度を上げていきたいかなと思います」

 変化球に関しては「前回の横浜戦の序盤、コントロールしにいっていて、腕の振りを意識しろと黒木さんに言われました。意識し出したらバッターの反応が変わってきたので、やっぱり腕の振りはまっすぐと同じ感じで振らないといけないかなと思いました」と振り返った。

 初先発となった4月12日の西武戦から先発ローテーションで投げ続けている。「中6日で投げたり、中10日で投げたりして投げているんですけど、ファームに落ちることなくなんとか粘って一軍で投げられているので、シーズン後4ヶ月くらい。しっかり守り切って完走したいかなと思います」。6月5日の巨人戦からは3戦続けてカード頭のマウンドになっている。初回をいい形で抑えて、1イニングでも長く投げたい。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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