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中学野球引退後の半年間、ライバルと差をつけるために何をする?|MAKE PROGRESS
クラブチームの活動、部活動を引退した中学3年生を対象に、高校野球へ向けた準備とスキルアップを主な目的として活動している育成会『MAKE PROGRESS』。指導現場に足を運んだ、レポート後編をお届けします。
<自分の中に引き出しを増やす半年間>
『MAKE PROGRESS』では、技術面ではどういった点を意識して指導をしているのだろうか?
「経験豊富でたくさんの知識を持ったコーチが多くいます。でも、答えは一つだけではありません。例えばバッティングで今日教わったことと違うことを、明日別のコーチに言われたとします。そういうときには『昨日は○○コーチにこう言われました』と自分から言えるようにしてほしいと思っています。そこでコーチと『昨日はこう言われたんですけど、どうしたらいいですか?』とコミュニケーションをとる。それもすごく大事なことだと思います。『はい』と聞くことも大事なんですけども、コミュニケーションをとってコーチたちと良い関係を築いてほしいと思っています」(諸星)
野球においては、捕る、投げる、打つ、それぞれの動作に、指導者ごとの様々な考え方や指導法がある。中学で教わってきたことを高校の指導者から否定されるという話もよく聞く。だからこそ、中3の引退後から高校入学までの期間に、いろんなことを試してみて、「自分にはどれが合うのか?」を考えてやってみることも大事な経験になる。そうすることで、自分の中に引き出しを増やすことにもつながる。
<2年間の活動で見えた課題>

今年で3年目を迎える『MAKE PROGRESS』。これまで2年間やってみて、見えてきた課題などはあるのだろうか? 前述の諸星さんに聞いた。
「『MAKE PROGRESS』として、何を大事にするのかというところが、コーチ陣で統一しきれていなかった部分があったと思います。ですので、今年の活動がスタートする前にコーチ研修を行いました。どういう目的で行うのか、どういう趣旨で指導をしていくのかという確認、意識の摺り合わせを徹底して行いました。
目的は『高校野球で通用する人材を育てる』ということも、もちろんありますが、大事なのはそのもっと先。『社会で通用する人材を育てる』こと。そのためには何をするか? 技術だけでなく、挨拶だったり、声だったりということが大事になってきますよね」
確かにこの日のコーチ陣は、選手達に対して、返事、声、会話という部分を意識した指導が行われていた。
「練習メニューも当初は、実戦を多くやっていくイメージだったのですが、それだとなかなか上達につながらない。それであれば、高校野球で必要になるであろう、捕る、投げる、打つ、走るの基礎の徹底をやった方が良いんじゃないか。その基礎を2カ月くらいやってから、だんだんと実戦形式に移っていく。その実戦で課題が出たら、また練習に戻る。そういうイメージで3月に向けて進んでいけたらと思っています」
