CSのホーム開催権をかけて...
開幕からあっという間に半年が過ぎ、長かったペナントレースも残すところ数試合。セ・リーグは広島が早々に優勝を決めたが、まだまだ見逃せない争いは続いている。それが“2位”の座を巡る争いだ。
2位の巨人と3位のDeNA、両者の差は「1.5」。DeNAは残り2試合で巨人が残り5試合と残り試合に差があるため、やや巨人が有利な点はあるものの、最後までどちらが上に来るか分からない状況となっている。
このバトルはただの“順位争い”ではない。勝った方はクライマックスシリーズ(以下CS)のホーム開催権を得ることができるのだ。わずか3試合の1stステージを戦う上で、ホームの大声援は大きな力となる。それだけでなく、グッズやグルメと言った売上的な部分でもホームでできることは大きい。
東京と横浜...“ご近所さん”の争いとはいえ、2位と3位ではあらゆる面で大きな違いが生じるのだ。
5戦3勝で巨人の2位が確定
2チームの状況を整理してみると、巨人が138試合の消化で69勝66敗3分の2位。DeNAは141試合で69勝69敗3分の3位となっている。
引き分け数が同じなので、勝率と勝ち数で並ぶ可能性もある。その場合、セ・リーグでは当該球団間の対戦成績にて優劣を決めるため、この場合は14勝10敗1分と勝ち越しているDeNAが2位となる。
なお、DeNAは残り2試合。2連勝で終えると71勝69敗3分で勝率.5071。もしも巨人が残り5戦中3敗すれば、この.5071を上回ることができなくなるため、DeNAの2位が決定する。
逆に、巨人は5試合中3勝を上げれば、勝率.5071を下回ることがなくなるため、DeNAの結果にかかわらず2位が決まる。
ちなみに、DeNAは残り2戦いずれもヤクルトとの対戦。直接対決では14勝9敗と勝ち越しているが、最終戦は今季限りで引退する三浦大輔のラスト登板が予定されており、そこがどう影響するのか気になるところ。
一方の巨人は東京ドームで中日、中日、広島と3連戦を戦った後、移動日なしで甲子園へと移って阪神と2連戦。最後の5連戦を勝ち越して終えることができるか。セ・リーグは最後まで目が離せない。