約束から2年…やっと叶った「特別な日」
「一緒にお立ち台に立とう」。西武の山川穂高は1年目に同級生・菊池雄星とそう誓った。
それから約2年、プロ入り3年目の2016年9月9日、その約束は果たされた。
この日、「8番・一塁」でスタメン出場した山川は、0-0で迎えた2回2死二塁、ロッテ関谷の低めのチェンジアップをレフトスタンドに運んだ。先制の10号2ラン。「おかわり二世」とも称されるレオの“大砲候補”が、プロ入り3年で初の2ケタ本塁打を達成した。
試合後「(2ケタ本塁打という結果に)納得しています。限られた中でこれだけ打てたのは自信になる」と目を輝かせて喜んだ。
しかし、山川の喜びは節目の一発だけではなかった。
この日、先発を務めた菊池雄星が6安打1失点で3年ぶりの完投勝利。自身9連勝で11勝目を挙げた。
打のヒーローとして山川が、投のヒーローとして菊池がお立ち台に立った。彼らは1991年生まれ、今年25歳の同級生だ。
「1年目のオフ、一緒に自主トレしている時に『雄星が投げて、俺がホームラン打って、一緒にお立ち台に立とう』って話してたんです。それが3年目、やっと叶った。今日は特別な日になりました」と笑顔を見せた。
その後、2人はグータッチ。「やっとできたね」と軽く言葉を交わしたと言う。
普段から「野手とピッチャーで引っぱっていこう」と語りあうという山川と菊池。頼もしい若獅子たちがかつて「常勝軍団」と呼ばれた西武黄金時代を取り戻してくれるかもしれない。