公式戦で甲子園初登板となった日本ハム大谷翔平投手が圧巻の投球を続けている。

　初回から150キロ後半のストレートで三者凡退の立ち上がりを見せると、圧巻は2回。先頭の4番ゴメスをストレートで空振り三振、6番今成には自己最速タイの160キロ直球で3球三振に切って取り、力を見せつけた。

　3回からは一転して変化球を上手く使う投球にパターンを変更。わずか7球で3回を終えると、4回も同様に変化球主体の投球。初回には9球中7球ストレートを投じて打ち取った鳥谷に対して、今度は3球連続変化球からのストレート勝負で三振を奪った。

　登板前には甲子園での初登板について、「高校の時は特別だが、今はそういう意識はない」と言い切り平常心を強調した大谷。その言葉通り、落ち着いたマウンド捌きで阪神打線の前に立ちはだかっている。

　5回を終えて、毎回の6奪三振、無安打無得点と抜群の立ち上がりを見せた大谷。ここまでの投球内容を見る限り、偉業達成の期待感が徐々に高まってきた。