ニュース 2023.09.26. 09:58

【ロッテ】チーム状況が苦しい中で茶谷と和田が『今日をチャンスに変える。』働き

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ロッテ・和田康士朗 (C) Kyodo News

茶谷「試合に出させていただいているだけで嬉しい」


 ロッテは6連敗で4月5日以来となる借金生活となり、4月4日以来のBクラスに転落した。さらに荻野貴司、藤岡裕大、岡大海、安田尚憲、山口航輝などレギュラークラスの選手たちが、特例2023で一軍登録を抹消。彼らの代役で昇格した選手たちも現状では「今日をチャンスに変える。」ことができていない。ネガティブ要素ばかり並ぶ。

 苦しいチーム状況の中で、茶谷健太と和田康士朗がこの2試合、“今日をチャンスに変えている”。

 茶谷は24日のソフトバンク戦は『8番・一塁』、25日のソフトバンク戦は『8番・遊撃』で出場し、24日が2安打、25日が1安打と、この2試合は8打数3安打。「守備から入っていかなくちゃいけない人間。まずは守備でどんな場面、どんな状況でも、とにかくどこでも出られるようにと思ってやっています」と、試合前練習ではスタメンではない日は、内野の全ポジションでノックを受ける。

 本職は遊撃だが、「特に気にしてはいなくて、本当に試合に出させていただいているだけで嬉しいことなので、なんとかどこでもできるようにと思って準備しています」と、ポジションにこだわりはなく、試合に出場できることに喜びを感じている。


今季から打撃スタイルを変えた和田


 和田は昨季先発出場がわずか3試合で、今季はここまで23試合に先発出場と、大幅に打席に立つ機会を増やしていたが、9月に入ってからは試合終盤の大事な場面での代走での出場が目立っていた。

 9月に入って初のスタメンとなった24日のソフトバンク戦、第1打席に二塁打、第2打席にマリンスタジアムで初本塁打となる2ラン、第3打席に左安、第5打席には昨季までチームメイトだったオスナからセンター前に安打と、1試合に4安打の固め打ち。勝利していれば間違いなく、ヒーローインタビューに呼ばれている活躍だった。翌25日も『9番・中堅』で出場し、第1打席にセンター前に安打を放ち、この2試合は7打数5安打と打ちまくった。

 これまではとにかく“強く振る”ことを意識し、柳田悠岐(ソフトバンク)バリのフルスイングが魅力で、“ワギータ”の愛称で親しまれてきたが、「今までは力強いスイングを心がけてやってきましたけど、どうしてもフライボールが多くなってしまうと、僕の足が活かせない。振りすぎてフライになるよりは、コンパクトなスイングをして塁に出ることだと思うので、はい。そこは頑張っています」と、今季からはコンパクトなバッティングにスタイルチェンジ。

 「(葛藤は)もちろんありましたし、野球をやっていたらホームランを打ちたいという思いはありましたが、そこは僕のいちばんの武器は足だと思うのでそこを活かせるような形というふうに切り替えました」。プロ野球という世界で生き抜くために、自分の武器を活かす方向に固めたことが、今は良い方向に出ている。


茶谷と和田の共通点


 茶谷と和田に共通しているのは“育成出身”ということもそうだが、今季に限って言えば、他の選手に比べて打席数が限られている中で結果を残していること。

 茶谷は「本当に今日がラストチャンスだと思ってやっています。全く打てなかった時期があったんですけど、一軍に置いておいてもらった。なんとか結果で、少しでもチームの力になれるようにと思ってやっています」と、常に“今日が最後”だと思う危機感を持っているからこそ、試合前練習での準備、スタメンで出た時に安打という結果に繋がっているのだろう。

 和田も「代走からの打席が多くなると思うので、その1打席でしっかり自分の持ち味を発揮できたらいいなと思います」と話すように、ワンチャンスをモノにしようと準備してきた。

 今回は茶谷と和田にスポットを当てる形になったが、リーグトップの本塁打をマークするポランコ、左投手キラーの石川慎吾、若手、中堅が物足りない中でベテランの角中勝也は8・9月の打率.362(69-25)、特例抹消中の岡、藤岡もバットでの貢献度は大きい。

 勝てないこと、打てないこと、大事な場面で打たれてしまうこと、特例抹消で離脱者が相次いでいること、“ネガティブ”なことを探せばいくらでもある状況で、ファンもフラストレーションが溜まっていることだろう。それでも、マリーンズファンは選手たちに熱い応援を送り続けてくれる。このまま、やられっぱなし、言われっぱなしでいいのかーー。残り11試合、意地でも2位を確保する熱い魂を選手たちには見せてほしい。

取材・文=岩下雄太

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