ニュース 2014.07.18. 21:48

【球宴】カープ祭りで全セが快勝! MVPは3安打4打点1本塁打のエルドレッド

●全パ 0-7 全セ○
<18日 西武ドーム>

 マツダ・オールスター・ゲーム2014の第1戦が18日に西武ドームで行われた。広島・菊池涼介選手の適時打で先制した全セが終盤にも広島・エルドレッド選手の2ラン本塁打などで7点を奪い、投げては先発の前田健太投手(広島)ら6投手による完封リレー。投打で広島の選手たちが躍動し、勝利を手にした。

 全セは丸佳浩選手やエルドレッドら広島から6選手がスタメン出場し、最年長43歳の中日・谷繁元信兼任監督が先発マスクをかぶった。全パは地元・西武の主砲中村剛也選手が4番・DHに、3番・右翼にはオリックスの糸井嘉男選手が入った。

 先発・岸孝之投手(西武)が2回に、エルドレッド、キラ選手(広島)、バレンティン選手(ヤクルト)のクリーンアップを三者連続三振に斬って取るなど、立ち上がりこそ全パのペースかと思われた。だが3回、広島の堂林翔太選手の安打などで二死一、三塁で迎えた場面で、2番・菊池がオリックス・西勇輝投手から中前安打を放ち、先制。阪神の鳥谷敬選手、エルドレッドも適時打で続き、この回3点を奪った。

 全セの先発を務めた前田は、陽岱鋼選手(日本ハム)から空振り三振を奪うなど、2イニングをともに三者凡退に仕留めた。続く3回もマウンドに上がった前田は、楽天・藤田一也選手の安打などで二死満塁のピンチを招いたが、糸井を中飛に打ち取って、無失点に抑えた。さらに7回には、丸が二塁打で出塁した二死二塁の場面。そこでエルドレッドが右中間に2ラン本塁打を豪快に叩き込み、追加点を奪った。

 MVPには3安打、4打点、1本塁打と大活躍を見せたエルドレッドが受賞。ヒーロインタビューでは「とにかくコンパクトに振り抜こうと思い、いい本塁打になりました。この大観衆の中で、プレーできて楽しかったです。カープのみんなでプレーできてうれしいです。チームとしてもいい試合ができました」と喜んだ。

 また、全セの原辰徳監督(巨人)は試合後、「今日はセ・リーグのいいところが出ました。機動力、パワー、すべてにおいて100点。カープの選手たちは非常にいい役割を果たしてくれました。明日もファンの方が喜んでくれる戦いをしたいです」とコメントし、全セの総合力の高さを強調した。

 第2戦は19日に阪神甲子園球場で行われ、全セは藤浪晋太郎投手(阪神)と全パは大谷翔平投手(日本ハム)が先発する。かつては2012年のセンバツで投げ合った2人。今年3月のオープン戦に続き3度目となる同級生対決が真夏の祭典で実現する。
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