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昨年夏の甲子園を湧かせたロッテ・成田 “3年後”のローテ入りを目指して浦和で奮闘中!

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二軍で汗を流すロッテの成田翔(右)

プロで活躍する同級生に刺激


「まだ1年しか経っていないので、成長している実感はない。とにかく今は、体作りをメインにしている。1年、2年やって徐々に実感が湧いてくると思う。目の前の練習をしっかり取り組むだけです」。

 そう話すのは、昨年夏の甲子園を湧かせたロッテの成田翔だ。成田は昨年夏の甲子園、秋田商のエースとして、同校では80年ぶりとなるベスト8進出に大きく貢献した。大会後には、第27回WBSC世界野球U-18ベースボールワールドカップの日本代表に選出され、2試合に登板して、5回を無失点に抑えるなど準優勝の立役者となった。そして同年10月のドラフト会議で、ロッテから3位指名を受ける。

 プロの世界に飛び込んだ18歳の青年は「バッターのレベルが高校時代と全然違う。プロの選手に対応する力を身に付けなければ自分は成長しない」と感じたという。

 そんな中、昨年高校日本代表で一緒にプレーした平沢大河(ロッテ)、小笠原慎之介(中日)、オコエ瑠偉(楽天)らは、早くも高卒1年目から一軍を経験している。

 特にプロでチームメイトとなった平沢は、21日の西武戦でプロ初となるマルチ安打を記録するなど、現在6試合連続安打中と好調だ。平沢の活躍に成田は「刺激にはなりますね。(平沢の)結果を気にしてみている。平沢が活躍すると、自分も負けたくないという気持ちがある」と負けん気の強さをのぞかせた。


焦らず3年後を見据えて


 負けたくないという気持ちがある一方で、成田は「焦ってはダメ。とにかく自分は自分。焦らず着実にステップアップしていきたい。(小笠原や平沢とは)実力的に差があったと思うので、1年2年はしっかりと体作りをしたい。3年後、二木さんのように先発ローテに定着することを思い描いています」と話す。

 ここまで7勝を挙げる二木康太も、プロ1、2年目はプロの世界で投げ抜くためのベース作りをメインに二軍で過ごし、2年目の昨季まで、一軍登板はわずかに1試合だけだった。以前、川越英隆二軍投手コーチに話を聞いたときには「高卒1年目の投手は、体力強化と投げる事が主になっている。2、3年後を見据えて、どういう先発投手になっていくのかを意識している」と話していた。


成田の現状は…


 成田は体力強化と並行して、二軍戦やチャレンジマッチで実戦を積んでいる。8月21日の巨人との二軍戦前には、内竜也、信楽晃史とともにブルペン入りしていたが、7月27日の日本ハム戦で登板したのを最後に実戦登板がない。ブルペンに入ったこの日は「肘を痛めていたので、リハビリ程度で投げました。感覚を取り戻すことだけ考えて投げている。良くはなっているが、本当に良い状態ではない。良い状態を見つけながら投げていきたい」と自身の現状を説明してくれた。

 また、二軍の本拠地・ロッテ浦和球場で行われる二軍戦では、ボールボーイやネット裏でスコアをつけることもある。21日の巨人との二軍戦では、大嶺祐太とともにボールボーイを担当。「ボールボーイも走ることもあるので、強化になる。スコアを書いているのは配球の勉強にもなる。意味のないことはない」。全てをポジティブに捉え取り組んでいる。

 ひと足先に一軍で活躍する同級生に刺激を受けながら、成田も同じ舞台に上がるため、今はロッテ浦和球場で“3年後を見据えて”じっくりとベース作りに励む。自分の立ち位置を理解し、周りに流されることなくトレーニングに励む姿を見ると、10代ながらしっかりと自分を確立している印象を受ける。3年後、どのような成長曲線を描いているか今から楽しみだ。

文=岩下雄太
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