新型コロナウイルスの影響により、入場者数が制限され、声を出しての応援も禁止されるなど、プロ野球の取り巻く環境は変化した。再びスタジアムにファンの歓声や熱狂を起こしたい。そういった熱い想いからはじまったYell Baseball Fan Project。『ニッポン放送ショウアップナイター』の公式応援団『チーム・ショウアップ』のテリー伊藤さんが、プロ野球への熱い思いを赤裸々に語った。
プロ野球に助けられました。1968年の9月、当時学生運動をやっていまして、まだ大学生だった。学生運動のときの投石が目にあたって、入院してしまったんですよね。
医者からもしかしたらあなた目が見えなくなりますよと言われて、落ち込んでいたんです。それから10日後、悶々とした気持ちで病室にいたんですが、ラジオの中で巨人-阪神戦が聞こえてきたんですね。
その時に王選手がバッキーの球を頭部付近に受けて、場内が騒然とした。両軍が乱闘の中、長嶋さんだけ乱闘に加わっていなかったんです。こういう思いがあったんです。ここで長嶋が打ってくれたら、俺頑張ろう!。誰もいない病室で誓いました。その誓いの中で長嶋さんはホームランを打ってくれたんですよね。
見えない左目から涙が出てくるのを感じて、こんなところにふてくされても仕方がない。こんな人生に負けてどうすんだという思いがあって、頑張って目の治療をしていった。プロ野球ってすごいな。人の命を救う、勇気を与える力があるんだということをまざまざと僕に教えてくれたんですよね。
あのときの思いが今も僕の中にあって、どんな大変なときがあっても頑張れるんじゃないかと。プロ野球選手が頑張っているんだったら僕も頑張ろうという思いで、これからも感じてもらえると嬉しいです。
球場に行く楽しみ、ラジオを聞く楽しみ、テレビを見る楽しみと、いろいろあると思うんですけど、東京ドームに必ずラジオを持って行く。偉そうにペラペラしゃべっているんですけど、あんまり野球は詳しくないんですよ。今投げている球の球種がよくわからない。ニッポン放送の実況の方が詳しく話してくれる。
テレビの場合は新聞を読みながら、テレビを見る。そうするとラジオで聞く楽しみ、観戦する楽しみとは別の楽しみ方があっていいんじゃないかなと思います。
1974年10月14日。この日、長嶋茂雄の引退試合だったんですよね。ダブルヘッダーだったんですよ。どうしても長嶋さんが大好きだったので、後楽園球場に行きました。
満員のお客さんだったんですが、第1試合が終わって、“今から長嶋茂雄さんにみなさんにお別れの挨拶でグラウンドを1周します”というアナウンスを聞いて、僕は後ろの方から一番前の金網の方にいってミスターありがとうと声をかけてこっちに向いてくれた。
お別れのセレモニーだったんですけど、涙で長嶋さんが何も見えないんです。僕は長嶋さんがグラウンドで“永久に不滅です”という言葉が見ることができなくて…。その夜は仲間を集めて長嶋が辞める必要があったのかと、別れが辛くて翌朝まで長嶋茂雄を語ったという思い出がありますね。素敵な夜でした。
岡本和真ですね。岡本は正直、今シーズン三冠王をとってもらわないわけにはいかない。
考えてみればブレイクしてから31本、去年は試合数が少ないにも関わらず31本打った。そうなると三冠王を獲るしかないですよ。
特に阪神に怪物の佐藤が出てきた。33本いきますよ。清原の31本を必ず抜くような逸材です。33本岡本が打っても佐藤が打ったら目立たない。そうなると三冠王しかないんですよ。ズバリ数字を出させていただきます。ホームラン41本、打率.330いきましょう!。そして打点110。
今シーズンは正直言って何が起こるかわからない。寝不足が続くのですが、お願いがあるんですよ。ずっとロケットースタート。これでいってほしいんですね。野球は真剣勝負、本気になってやって欲しい。
開幕の亀井のサヨナラホームラン、見ました?、聴きました?、泣いたでしょう。あれなんです。梶谷の満塁本塁打に泣いたでしょう。それがあるからプロ野球の凄さ。だからショウアップナイターなんですよ。どんどんエキサイティングして欲しい。今シーズンは、正直言って面白すぎる。楽天の早川はすごいですよね。さらにマーくんもいるわけですから。
プロ野球選手が熱いなら、“俺はじっとしていたらダメだ”。だから今シーズンは野球が終わった次の日、“昨日の野球は最高だったな”と学校、職場で語って、楽しくマスクをしながら元気を出しながら、プロ野球が勇気の源になってくれたらいいですね。
※『チーム・ショウアップ』とは…
ニッポン放送のプロ野球中継「ニッポン放送ショウアップナイター」の公式応援団として、プロ野球を愛するニッポン放送のレギュラー出演者を中心に2018年シーズン開幕前に結成された。
『Yell for Baseball FAN Project』/ニッポン放送
プロ野球を好きになったきっかけ
プロ野球に助けられました。1968年の9月、当時学生運動をやっていまして、まだ大学生だった。学生運動のときの投石が目にあたって、入院してしまったんですよね。
医者からもしかしたらあなた目が見えなくなりますよと言われて、落ち込んでいたんです。それから10日後、悶々とした気持ちで病室にいたんですが、ラジオの中で巨人-阪神戦が聞こえてきたんですね。
その時に王選手がバッキーの球を頭部付近に受けて、場内が騒然とした。両軍が乱闘の中、長嶋さんだけ乱闘に加わっていなかったんです。こういう思いがあったんです。ここで長嶋が打ってくれたら、俺頑張ろう!。誰もいない病室で誓いました。その誓いの中で長嶋さんはホームランを打ってくれたんですよね。
見えない左目から涙が出てくるのを感じて、こんなところにふてくされても仕方がない。こんな人生に負けてどうすんだという思いがあって、頑張って目の治療をしていった。プロ野球ってすごいな。人の命を救う、勇気を与える力があるんだということをまざまざと僕に教えてくれたんですよね。
あのときの思いが今も僕の中にあって、どんな大変なときがあっても頑張れるんじゃないかと。プロ野球選手が頑張っているんだったら僕も頑張ろうという思いで、これからも感じてもらえると嬉しいです。
こだわりのプロ野球観戦スタイル
球場に行く楽しみ、ラジオを聞く楽しみ、テレビを見る楽しみと、いろいろあると思うんですけど、東京ドームに必ずラジオを持って行く。偉そうにペラペラしゃべっているんですけど、あんまり野球は詳しくないんですよ。今投げている球の球種がよくわからない。ニッポン放送の実況の方が詳しく話してくれる。
テレビの場合は新聞を読みながら、テレビを見る。そうするとラジオで聞く楽しみ、観戦する楽しみとは別の楽しみ方があっていいんじゃないかなと思います。
マイベストシーン
1974年10月14日。この日、長嶋茂雄の引退試合だったんですよね。ダブルヘッダーだったんですよ。どうしても長嶋さんが大好きだったので、後楽園球場に行きました。
満員のお客さんだったんですが、第1試合が終わって、“今から長嶋茂雄さんにみなさんにお別れの挨拶でグラウンドを1周します”というアナウンスを聞いて、僕は後ろの方から一番前の金網の方にいってミスターありがとうと声をかけてこっちに向いてくれた。
お別れのセレモニーだったんですけど、涙で長嶋さんが何も見えないんです。僕は長嶋さんがグラウンドで“永久に不滅です”という言葉が見ることができなくて…。その夜は仲間を集めて長嶋が辞める必要があったのかと、別れが辛くて翌朝まで長嶋茂雄を語ったという思い出がありますね。素敵な夜でした。
推しの選手
岡本和真ですね。岡本は正直、今シーズン三冠王をとってもらわないわけにはいかない。
考えてみればブレイクしてから31本、去年は試合数が少ないにも関わらず31本打った。そうなると三冠王を獲るしかないですよ。
特に阪神に怪物の佐藤が出てきた。33本いきますよ。清原の31本を必ず抜くような逸材です。33本岡本が打っても佐藤が打ったら目立たない。そうなると三冠王しかないんですよ。ズバリ数字を出させていただきます。ホームラン41本、打率.330いきましょう!。そして打点110。
プロ野球界へのエール
今シーズンは正直言って何が起こるかわからない。寝不足が続くのですが、お願いがあるんですよ。ずっとロケットースタート。これでいってほしいんですね。野球は真剣勝負、本気になってやって欲しい。
開幕の亀井のサヨナラホームラン、見ました?、聴きました?、泣いたでしょう。あれなんです。梶谷の満塁本塁打に泣いたでしょう。それがあるからプロ野球の凄さ。だからショウアップナイターなんですよ。どんどんエキサイティングして欲しい。今シーズンは、正直言って面白すぎる。楽天の早川はすごいですよね。さらにマーくんもいるわけですから。
プロ野球選手が熱いなら、“俺はじっとしていたらダメだ”。だから今シーズンは野球が終わった次の日、“昨日の野球は最高だったな”と学校、職場で語って、楽しくマスクをしながら元気を出しながら、プロ野球が勇気の源になってくれたらいいですね。
※『チーム・ショウアップ』とは…
ニッポン放送のプロ野球中継「ニッポン放送ショウアップナイター」の公式応援団として、プロ野球を愛するニッポン放送のレギュラー出演者を中心に2018年シーズン開幕前に結成された。
『Yell for Baseball FAN Project』/ニッポン放送