横浜が開幕ダッシュに失敗した。開幕から3カードを終え3勝6敗。3カード連続の負け越しとなかなか波に乗り切れていない。さらに、ここまでの（4月3日時点）救援防御率7.59はリーグワーストに低迷している。チームは緊急対策として、左右の中継ぎの緊急補強を行った。

　右は日本ハムから藤岡好明、左は昨季広島でプレーしていたマイク・ザガースキーを獲得した。藤岡は4月5日からの中日3連戦で一軍に合流する予定で、ザガースキーはビザ取得、実戦感覚を取り戻すまでの期間として最低20日間を要する見込みで4月下旬の一軍合流を目指す方向だ。

　中継ぎの緊急補強について高田繁GMは「キャンプ中から故障者が多く現場に迷惑をかけてしまっていた。（藤岡は）中継ぎとして経験もある。日本ハムには無理を言って出してもらった」と説明。

　ザガースキーについては「リリーフの状態が良くない。エレラの（復帰の）メドも立っていない。その部分の層を厚くしようということ。コンディションは大丈夫だと聞いている。向こうでもメジャー5球団ぐらいを呼んでトライアウトもやっていたみたいだからね」と話した。

　DeNA中継ぎの現状は、非常に深刻な事態だ。昨季セットアッパーを務めたエレラは宜野湾キャンプ中から右肩痛を訴えており、実戦復帰のメドは立っていない。

　また、左の中継ぎは、林昌範がコンディション不良で調整遅れ。大原慎司も本調子とはいかず二軍調整中。田中健二朗、福地元春の2枚でブルペンを守ってきたが、現在までに思うような結果は出ていない。

　昨年は開幕3カードで43失点、今年も似たような数字の39失点を喫している。ただ、昨年はここから怒涛の勢いをみせ、前半戦首位の快進撃を見せた。果たして今年はどうなるのだろうか。