コラム

DeNA、2番・梶谷構想 カギを握るのは1番打者

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オープン戦で最も多く1番打者に起用されたDeNAの白崎浩之

昨季の1、2番の成績はともにセ・リーグワースト


 アレックス・ラミレス新監督の下、最下位からの巻き返しを狙うDeNA。ラミレス監督は、入団時から大きな期待を背負いながらなかなか殻を破れない山口俊を開幕投手に指名したかと思えば、「捕手には打撃と野球のIQは求めない」と配球をベンチから指示する方針を打ち出すなど、キャンプから様々な戦略プランを披露している。

 そのなかに、昨季主に3番を打った梶谷隆幸を2番として起用するというものがある。昨季、大混戦を制したヤクルトが後半戦に2番・川端慎吾、3番・山田哲人、4番・畠山和洋という打順を組み、攻撃力をアップさせたことは記憶に新しい。それを模倣しようというわけではないだろうが、長打力も脚力もある梶谷を2番に置くことで攻撃力を上げようという狙いだ。

 DeNAは昨季、14人の選手を2番打者として起用したが、通算打率.217はセ・リーグワースト。1~8番のなかでも最低の打率だった。2番・梶谷でその穴を埋めようというわけだ。だが、DeNA打線の課題は2番打者だけではない。

 昨季、1番打者に9人の選手を起用し、通算打率は.251、出塁率は.307でともにリーグワースト。石川雄洋が1番として最多出場だったが、1番での成績は打率.260、出塁率.307とリードオフマンとしてはだいぶ物足りない。つまり、1番と2番の打率、出塁率がリーグワーストだったのが昨季のDeNAなのである。

 ちなみにヤクルトも、昨季1番打者の人選に苦労したが、オフに坂口智隆をオリックスから獲得。坂口が期待通りの成績を残せば、昨季以上に強力な上位打線となるだろう。


リーグ最強のクリーンアップをより生かすため、1、2番の出塁力アップを!


 では、2番梶谷が機能するとして、DeNAは1番を誰に任せればいいのだろうか。オープン戦では白崎浩之が15試合中12試合で1番としてスタメン出場。1番で47打数16安打、打率.340という成績を残している。

 他に候補として挙がるのは荒波翔だろうか。昨季、1番打者として石川に次いで多い26試合にスタメン出場。打率.333、出塁率.387を残した。ケガが多いことはネックだが、1番として申し分ない成績だ。

 昨季、梶谷、筒香嘉智、ホセ・ロペスで主に組んだDeNAのクリーンアップは合計65本塁打、244打点を記録した。クリーンアップの本塁打はリーグトップで、1、2番の成績がリーグワーストでも、打点はヤクルトの259打点に次いで多かった。今季はロペス、筒香、ジェイミー・ロマックでクリーンアップを組むようだが、いずれにせよ1、2番の出塁力アップが不可欠なことに変わりはない。

 現状、梶谷は脇腹を痛めており、開幕に間に合うかどうか微妙だが、1、2番がどれだけ機能するかが、DeNA上位進出のカギを握っていると言えるだろう。

文=京都純典(みやこ・すみのり)
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