今季の開幕前、「今年もDeNAは優勝できないと思っているファンへ」という記事を掲載した。結論的には、今年のDeNAは優勝してしまうのではないかというもの。開幕以来、低空飛行を続けてきたチームは、ここにきて状態を上げている。
開幕前DeNA優勝の根拠に、投手陣の充実を挙げた。久保康友、山口俊、モスコーソ、石田健大、砂田毅樹、三嶋一輝、井納翔一、そしてドラフト1位の今永昇太と先発候補が8人。中継ぎも三上朋也、エレラ、須田幸太、抑えの山崎康晃。これだけ充実した投手陣はなかなかない。若手とベテランが融合し、粒ぞろい。勝利の方程式も確立している。事実、6月16日現在で、チーム防御率は3.03とセ・リーグどころか、12球団で見てもナンバーワンだ。強力投手陣の存在が、これから夏場にかけても威力を発揮するはずだ。
個別に見てみると、まずルーキーの今永昇太が、セ・リーグ2位の防御率2.10、5勝4敗とローテーションの一角に食い込む大活躍。開幕当初はいいピッチングをしても勝てない日が続いたが、5月にプロ初勝利を挙げてからは4連勝。マウンド上で見せるルーキーらしからぬ強気な目つきで、左腕が結果を出している。同じ左腕の石田健大も好調。今永とともに5月は4連勝。月間MVPを受賞した。DeNAで月間4勝が2人輩出したのは86年8月の遠藤と木田以来だが、左腕コンビでは初めて。この2人に加え、もう一人の左腕、砂田毅樹が5月は2試合に先発し、1勝(もう1試合は勝ち星つかずも、チームは勝利)と、5月は左腕が先発した10試合は10戦10勝と驚異的な数字をマークした。
今季から選手会長に就任した山口も絶好調だ。6月5日のロッテ戦で9回を3安打、10奪三振の好投で、今季初完封を挙げると、12日のオリックス戦でも完封勝利。6月は18イニングを投げて、2勝0敗、防御率0.00と抜群の安定感を誇る。
井納は4勝6敗と黒星が先行しているものの、4月23日の巨人戦で完封勝利をあげるなど、防御率は2.80を記録している。モスコーソは14日の日本ハム戦で、5回3失点で敗戦投手になるなど、打ち込まれる試合もあるが、4勝5敗、防御率4.15。最低限の仕事は果たしている。
15日の日本ハム戦で守護神の山崎康晃、セットアッパーの三上朋也が失点したが、中継ぎ陣も安定している。須田幸太は24試合に登板し、防御率は2.42、8ホールド。三上朋也は、28試合に登板し、リーグトップの19ホールドと、中継ぎ陣の柱に成長した。そして、プロ入り9年目の田中健二朗は、26試合に登板し、防御率0.90、13ホールドをマーク。この3人は、必勝パターンで中継ぎを任されるまでになったのだ。
そして、抑えは山崎康晃。ルーキーイヤーの昨季は、新人最多記録を更新する37セーブをマークし、新人王に輝いた。若き守護神は、今季も防御率2.13、16セーブを挙げる。2年目のジンクスをまったく感じさせない投球を見せている。
さらに言えば、ベテランの「番長」、三浦大輔や若手の三嶋一輝、国吉佑樹、故障中のエレラは、一軍未登板。一軍での実績がある三浦や三嶋などが二軍で控えており、昨季に比べて強固な投手陣を形成している。
打撃陣は、5番を打つロペスが離脱したが、4番の筒香嘉智が打率.308、15本塁打と、結果を残している。もともと打撃陣には定評があったチーム。課題としていた投手陣が整備されたことで、DeNAに対する見方は変わりつつある。勝負の“夏場”をどのように乗り越えていくのか。経験の乏しいチームをラミレス監督がどのように指揮していくのか。その手腕にも注目したい。
開幕前DeNA優勝の根拠に、投手陣の充実を挙げた。久保康友、山口俊、モスコーソ、石田健大、砂田毅樹、三嶋一輝、井納翔一、そしてドラフト1位の今永昇太と先発候補が8人。中継ぎも三上朋也、エレラ、須田幸太、抑えの山崎康晃。これだけ充実した投手陣はなかなかない。若手とベテランが融合し、粒ぞろい。勝利の方程式も確立している。事実、6月16日現在で、チーム防御率は3.03とセ・リーグどころか、12球団で見てもナンバーワンだ。強力投手陣の存在が、これから夏場にかけても威力を発揮するはずだ。
個別に見てみると、まずルーキーの今永昇太が、セ・リーグ2位の防御率2.10、5勝4敗とローテーションの一角に食い込む大活躍。開幕当初はいいピッチングをしても勝てない日が続いたが、5月にプロ初勝利を挙げてからは4連勝。マウンド上で見せるルーキーらしからぬ強気な目つきで、左腕が結果を出している。同じ左腕の石田健大も好調。今永とともに5月は4連勝。月間MVPを受賞した。DeNAで月間4勝が2人輩出したのは86年8月の遠藤と木田以来だが、左腕コンビでは初めて。この2人に加え、もう一人の左腕、砂田毅樹が5月は2試合に先発し、1勝(もう1試合は勝ち星つかずも、チームは勝利)と、5月は左腕が先発した10試合は10戦10勝と驚異的な数字をマークした。
今季から選手会長に就任した山口も絶好調だ。6月5日のロッテ戦で9回を3安打、10奪三振の好投で、今季初完封を挙げると、12日のオリックス戦でも完封勝利。6月は18イニングを投げて、2勝0敗、防御率0.00と抜群の安定感を誇る。
井納は4勝6敗と黒星が先行しているものの、4月23日の巨人戦で完封勝利をあげるなど、防御率は2.80を記録している。モスコーソは14日の日本ハム戦で、5回3失点で敗戦投手になるなど、打ち込まれる試合もあるが、4勝5敗、防御率4.15。最低限の仕事は果たしている。
15日の日本ハム戦で守護神の山崎康晃、セットアッパーの三上朋也が失点したが、中継ぎ陣も安定している。須田幸太は24試合に登板し、防御率は2.42、8ホールド。三上朋也は、28試合に登板し、リーグトップの19ホールドと、中継ぎ陣の柱に成長した。そして、プロ入り9年目の田中健二朗は、26試合に登板し、防御率0.90、13ホールドをマーク。この3人は、必勝パターンで中継ぎを任されるまでになったのだ。
そして、抑えは山崎康晃。ルーキーイヤーの昨季は、新人最多記録を更新する37セーブをマークし、新人王に輝いた。若き守護神は、今季も防御率2.13、16セーブを挙げる。2年目のジンクスをまったく感じさせない投球を見せている。
さらに言えば、ベテランの「番長」、三浦大輔や若手の三嶋一輝、国吉佑樹、故障中のエレラは、一軍未登板。一軍での実績がある三浦や三嶋などが二軍で控えており、昨季に比べて強固な投手陣を形成している。
打撃陣は、5番を打つロペスが離脱したが、4番の筒香嘉智が打率.308、15本塁打と、結果を残している。もともと打撃陣には定評があったチーム。課題としていた投手陣が整備されたことで、DeNAに対する見方は変わりつつある。勝負の“夏場”をどのように乗り越えていくのか。経験の乏しいチームをラミレス監督がどのように指揮していくのか。その手腕にも注目したい。