オリ投手陣の打撃が好調!?
いよいよ佳境を迎えつつある交流戦。今年もパ・リーグがセ・リーグ相手に「貯金」を作っているが、そんなパ・リーグで唯一、勝率5割を切っているのがオリックスだ。しかし、そのようなチーム状況のなかで、投手陣が“意外”な活躍を見せている。
交流戦では、普段は打席に立たない「パ・リーグ投手陣の打撃」が話題にあがることもあるが、そのパ・リーグ投手陣の中で、オリックス投手陣が奮闘しているのだ。
15日の阪神戦、2回表二死1、2塁、バッターボックスには、この日の先発・松葉貴大。青柳が投じた142キロのストレートをライト前にはじき返し、5回表に回ってきた2打席目には、2ストライクをとられて追い込まれたあとの4球目をセンター前に運んだ
実は松葉、東洋大姫路高校時代、1年の時に肘を痛めて野手に転向。3年春には2番ライトで選抜に出場し、ベスト4進出に貢献した。その後、野手として大阪体育大学に進学。大学時代、投手へ再転向したが、しばらくの間は野手として活躍していた経歴も持っている。
しかし、松葉だけではない。ヤクルト戦では、3日に東明大貴が2打数1安打1打点、5日にはディクソンが3打数2安打3打点の活躍。14日の阪神戦でも、西勇輝が2打数1安打だった。
交流戦でのオリックス投手陣の打撃成績は、11打数6安打4打点の打率.545。これには、ネット上に「DH放棄してもいいんじゃない」、「二刀流いける」、「オリックスの投手打撃強すぎ」といった声がちらほら…。交流戦だけにとどめておくのはもったいないくらいの数字だ。
そうはいっても、相手バッテリーの警戒度が低いとう側面もある。二刀流で活躍する日本ハム・大谷翔平のようなバッティングを見せる選手はそうそういない。当然、交流戦だけのお楽しみになるが、だからこそ残り4戦、オリックスの投手の“打撃”に注目するのも面白そうだ。