開幕してしばらく、今年の横浜はいったいどうなってしまうの…と不安だらけでスタートした。しかし、チームは梶谷の復帰などで息を吹き返し、苦しい夏場に向け上昇気流にある。20日現在で2位巨人とは2ゲーム差。Aクラス入りはもちろん、まだ優勝争いにも十分加わるチャンスがある。
好調のチームには、必ずと言っていいほど“ラッキーボーイ”が存在する。
宮崎敏郎外野手。入団4年目でその素質が一気に花開いている。
横浜の試合前練習。「バチン、バチン」とボールを潰す音がゲージ内でこだまする。明らかにほかの打者と違う、その音は宮崎特有の“音”だ。
宮崎は、当たり前のように広角に柵越えを連発する。球団幹部は「バッティングは一級品。守備に少々目をつぶってもいいぐらいの魅力がある」と話すほど、その類まれな打撃センスは、高い評価を受ける。
佐賀県立厳木高校時代は無名だった。春夏甲子園出場もない。日本文理大を経て、社会人セガサミーからプロ入り4年目。昨季は58試合に出場し、44安打、1本塁打だった。
今季はすでに41試合に出場し、30安打、6本塁打をマークしている。
「何かを大きく変えたことはない。今まで通りですよ。毎日、必死ですから。僕の立場では安心できる日は1日もない。とにかく毎日必死ですよ」大粒の汗を拭いながら話す。
3、4月は月間打率.167(18-3)だったが、5月以降の打率は.329(82-27)と調子を上げている。4月9日に登録抹消され、同30日に再昇格。どこか吹っ切れたかのように安打を量産している。21日時点で打率3割をキープ。6本塁打も勝負所での効果的な一発として印象に残る。
他のセ・リーグの打者が苦にする中、交流戦でパ・リーグのパワー投手にも引けを取らない打撃力を証明した。6月はここまで打率.327(49-16)、4本塁打。交流戦期間中の成績が宮崎の力を忠実に表している。
「確かにパ・リーグの投手の方がスピードはあるかもしれません。ただ、それはあまり関係ないかもしれない。自分の打撃フォームをいかに崩されないで打てるかだと思います」
少しずつ積み上げてきた努力が、ようやく開花しようとしている。
好調のチームには、必ずと言っていいほど“ラッキーボーイ”が存在する。
宮崎敏郎外野手。入団4年目でその素質が一気に花開いている。
横浜の試合前練習。「バチン、バチン」とボールを潰す音がゲージ内でこだまする。明らかにほかの打者と違う、その音は宮崎特有の“音”だ。
宮崎は、当たり前のように広角に柵越えを連発する。球団幹部は「バッティングは一級品。守備に少々目をつぶってもいいぐらいの魅力がある」と話すほど、その類まれな打撃センスは、高い評価を受ける。
佐賀県立厳木高校時代は無名だった。春夏甲子園出場もない。日本文理大を経て、社会人セガサミーからプロ入り4年目。昨季は58試合に出場し、44安打、1本塁打だった。
今季はすでに41試合に出場し、30安打、6本塁打をマークしている。
「何かを大きく変えたことはない。今まで通りですよ。毎日、必死ですから。僕の立場では安心できる日は1日もない。とにかく毎日必死ですよ」大粒の汗を拭いながら話す。
3、4月は月間打率.167(18-3)だったが、5月以降の打率は.329(82-27)と調子を上げている。4月9日に登録抹消され、同30日に再昇格。どこか吹っ切れたかのように安打を量産している。21日時点で打率3割をキープ。6本塁打も勝負所での効果的な一発として印象に残る。
他のセ・リーグの打者が苦にする中、交流戦でパ・リーグのパワー投手にも引けを取らない打撃力を証明した。6月はここまで打率.327(49-16)、4本塁打。交流戦期間中の成績が宮崎の力を忠実に表している。
「確かにパ・リーグの投手の方がスピードはあるかもしれません。ただ、それはあまり関係ないかもしれない。自分の打撃フォームをいかに崩されないで打てるかだと思います」
少しずつ積み上げてきた努力が、ようやく開花しようとしている。