横浜DeNAベイスターズとして3年目を迎えた今シーズン。初年度はセ・リーグ6位、2年目の昨季は5位、そして今季はここまで4位と、着実に順位を上げている。しかも、8月31日終了時点で3位阪神に5.5ゲーム差まで接近し、球団初のCS進出に手が届くところまで近付いている。
チームの躍進には目を見張るばかりだが、ノリノリなのはチームの勝敗だけではない。マシンガン打線で一世を風靡した1998年優勝時を彷彿とさせる、あるいは、それ以上とも言えるほどに横浜スタジアムが観客で埋め尽くされているのである。
球団によると、2014年8月に本拠地・横浜スタジアムで開催した全14試合の入場者数は合計で37万6089人、1試合平均にすると2万6864人を記録した。球場の最大収容人数2万9699人に対し、座席の販売率はなんと90.5%。この数字は入場者数が実数発表となった2005年以来最高の動員数で、過去の正確な数字は計れていないものの、ハマスタ史上最高の可能性があるとのことだ。
横浜スタジアムの観客動員数(8月)を過去3年間と比べると、その伸び率の高さに驚かされる。
2011年8月 1試合平均17,930人 (販売率59.7%)
2012年8月 1試合平均19,782人 (販売率65.9%)
2013年8月 1試合平均25,326人 (販売率84.3%)
2014年8月 1試合平均26,864人 (販売率90.5%)
DeNAが球団経営を始めた2012年から観客動員が伸び始め、2014年8月は2011年同月と比較して1.5倍もの観客を集めているのだ。
観客動員が伸びている理由はチームの躍進だけでなく、球団が仕掛ける様々なイベントや企画チケットが受け入れられていること、また、自治体や地元の企業などと積極的に連携を図りながら、地元・横浜に根付いたチーム作りに取り組んでいることの成果と言えるだろう。
自治体との取り組みの一つとして、今年で3年目を迎えた「ハマスタ BAY ビアガーデン」がある。これは、横浜DeNAベイスターズ、横浜市、横浜スタジアムで実行委員会を組織し、DeNAの試合開催日(ホーム・ビジターとも)に、球場外にある芝生エリアでビアガーデンを開催するものだ。来場者は大型スクリーンで試合を楽しみながらビアガーデンを満喫できるようになっており、生粋のDeNAファンから周辺で勤務するサラリーマン、家族連れで来場する人まで利用者は幅広い。
周辺がビジネス街ということもあり、純粋にビアガーデンを楽しみにくる来場者も多い。当然、会場の全てがDeNAファンで埋め尽くされている訳ではないが、そこは球団にとって大きなチャンスにもなる。
実行委員長の五十嵐聡氏(球団職員)は「ビアガーデンでの野球観戦がきっかけとなって、その後、球場での観戦に足を運ばれる方もいらっしゃるようです。」と話すように、ファンや地域の憩いの場として展開しているビアガーデンが、新たなDeNAファンを作り出す好循環を生み出している。DeNAがただのプロ野球運営球団に留まらず、集った人たちが“野球”をきっかけにコミュニケーションを育むことを目指す「コミュニティボールパーク」化構想に取り組んできた結果が少しずつ実っていると言えるだろう。
初のCS進出に向けて最後の一か月。3位阪神とのゲーム差5.5は、決して簡単に縮まる距離ではない。それでも、今のDeNAにはスタンドからの大きな後押しもある。チーム、営業面ともに記録づくめとなった2014年の横浜DeNAベイスターズは、どのようにシーズンを終えるのか。最後まで目が離せなさそうだ。
チームの躍進には目を見張るばかりだが、ノリノリなのはチームの勝敗だけではない。マシンガン打線で一世を風靡した1998年優勝時を彷彿とさせる、あるいは、それ以上とも言えるほどに横浜スタジアムが観客で埋め尽くされているのである。
球団によると、2014年8月に本拠地・横浜スタジアムで開催した全14試合の入場者数は合計で37万6089人、1試合平均にすると2万6864人を記録した。球場の最大収容人数2万9699人に対し、座席の販売率はなんと90.5%。この数字は入場者数が実数発表となった2005年以来最高の動員数で、過去の正確な数字は計れていないものの、ハマスタ史上最高の可能性があるとのことだ。
横浜スタジアムの観客動員数(8月)を過去3年間と比べると、その伸び率の高さに驚かされる。
2011年8月 1試合平均17,930人 (販売率59.7%)
2012年8月 1試合平均19,782人 (販売率65.9%)
2013年8月 1試合平均25,326人 (販売率84.3%)
2014年8月 1試合平均26,864人 (販売率90.5%)
DeNAが球団経営を始めた2012年から観客動員が伸び始め、2014年8月は2011年同月と比較して1.5倍もの観客を集めているのだ。
観客動員が伸びている理由はチームの躍進だけでなく、球団が仕掛ける様々なイベントや企画チケットが受け入れられていること、また、自治体や地元の企業などと積極的に連携を図りながら、地元・横浜に根付いたチーム作りに取り組んでいることの成果と言えるだろう。
自治体との取り組みの一つとして、今年で3年目を迎えた「ハマスタ BAY ビアガーデン」がある。これは、横浜DeNAベイスターズ、横浜市、横浜スタジアムで実行委員会を組織し、DeNAの試合開催日(ホーム・ビジターとも)に、球場外にある芝生エリアでビアガーデンを開催するものだ。来場者は大型スクリーンで試合を楽しみながらビアガーデンを満喫できるようになっており、生粋のDeNAファンから周辺で勤務するサラリーマン、家族連れで来場する人まで利用者は幅広い。
周辺がビジネス街ということもあり、純粋にビアガーデンを楽しみにくる来場者も多い。当然、会場の全てがDeNAファンで埋め尽くされている訳ではないが、そこは球団にとって大きなチャンスにもなる。
実行委員長の五十嵐聡氏(球団職員)は「ビアガーデンでの野球観戦がきっかけとなって、その後、球場での観戦に足を運ばれる方もいらっしゃるようです。」と話すように、ファンや地域の憩いの場として展開しているビアガーデンが、新たなDeNAファンを作り出す好循環を生み出している。DeNAがただのプロ野球運営球団に留まらず、集った人たちが“野球”をきっかけにコミュニケーションを育むことを目指す「コミュニティボールパーク」化構想に取り組んできた結果が少しずつ実っていると言えるだろう。
初のCS進出に向けて最後の一か月。3位阪神とのゲーム差5.5は、決して簡単に縮まる距離ではない。それでも、今のDeNAにはスタンドからの大きな後押しもある。チーム、営業面ともに記録づくめとなった2014年の横浜DeNAベイスターズは、どのようにシーズンを終えるのか。最後まで目が離せなさそうだ。