広島は本拠地でのCSは初
5日に両リーグのレギュラーシーズン全日程が終了。8日から日本シリーズ進出をかけてセ・パ両リーグでクライマックス・シリーズ(CS)が開幕する。セ・リーグは広島。巨人、DeNA、パ・リーグは日本ハム、ソフトバンク、ロッテが出場。そこで、今回出場する6チームのこれまでのCSの通算勝率を見ていきたい。
今回CSに出場するセ・リーグの3球団を見ると、広島が勝率.333、巨人が勝率.461、DeNAが初出場となっている。優勝した広島は過去2度(13年、14年)CSに出場しているが、いずれも3位でシーズンを終えたため、ホームの大声援を受けて戦ったことがない。CSが始まった07年以降、セ・リーグで優勝チームが日本シリーズ進出できなかったケースは、07年と14年の巨人だけ。CSの通算勝率は.333と低いが、ホームで戦えることもあり圧倒的有利だろう。
ファーストステージから出場する2位の巨人は、ファーストステージは通算5勝3敗と勝ち越し、ファイナルステージは13勝18敗と大きく負け越す。昨季も阪神と対戦したファーストステージに勝利しており、今季も勝ち抜いてファイナルステージに進出したいところだ。
CS初出場となる3位・DeNAは、プレーオフ、CSの経験は1度もないが、短期決戦に強い。大洋時代の60年と横浜時代の98年に2度リーグ優勝し、その後の日本シリーズで2度とも日本一となっている。CSは初だが台風の目となれるか注目だ。
広島
出場回数:2回(13、14年)
通算成績:2勝4敗1分 勝率.333
ファーストステージ成績:2勝1敗1分 勝率.667
ファイナルステージ成績:0勝3敗 勝率.000
巨人
出場回数:9回(07、08、09、10、11、12、13、14、15年)
通算成績:18勝21敗1分 勝率.462
ファーストステージ成績:5勝3敗 勝率.625
ファイナルステージ成績:13勝18敗1分 勝率.419
DeNA
出場回数:0回
通算成績:0勝0敗 勝率.000
ファーストステージ成績:0勝0敗 勝率.000
ファイナルステージ成績:0勝0敗 勝率.000
パは日ハムがCS高勝率
パ・リーグは日本ハム、ソフトバンク、ロッテの3球団と同じ顔触れ。この3チームの中で、最も勝率が高いのはリーグ優勝した日本ハムの勝率.575。過去リーグ優勝した09年と12年は、09年が4勝2敗、12年が4勝0敗(アドバンテージの1勝も含む)。特にソフトバンクと対戦した12年は、1度も負けることなく、日本シリーズ進出を決めている。
2位のソフトバンクは勝率.483と、この3チームの中で最も勝率が低い。ここ2年は優勝していたこともありファイナルステージからのスタートだったが、今季はファーストステージから戦う。ちなみに過去のファーストステージは、3勝5敗と負け越す。本拠地で戦うアドバンテージを活かし、ファイナルステージに駒を進めたいところだ。
3位のロッテは、2010年に3位から日本一になるなど、短期決戦では不気味な存在感を見せる。過去4度のCSでは、全てファーストステージ突破。敵地でソフトバンクを叩き、日本ハムとの挑戦権を得たい。
日本ハム
出場回数:7回(07、08、09、11、12、14、15年)
通算成績:19勝14敗 勝率.575
ファーストステージ成績:5勝5敗 勝率.500
ファイナルステージ成績:14勝9敗 勝率.609
ソフトバンク
出場回数:7回(07、09、10、11、12、14、15年)
通算成績:14勝15敗 勝率.483
ファーストステージ成績:3勝5敗 勝率.375
ファイナルステージ成績:11勝10敗 勝率.524
ロッテ
出場回数:4回(07、10、13、15年)
通算成績:15勝14敗 勝率.517
ファーストステージ成績:8勝 3敗 勝率.727
ファイナルステージ成績:7勝11敗 勝率.389