○ 広島 11 － 3 阪神 ●
＜3回戦・マツダスタジアム＞

　広島打線が今季初の2ケタ得点で阪神に快勝。投げては先発の黒田が6回3失点で今季3勝目（1敗）。この日は苦しみながらも開幕から5戦連続でクオリティ・スタート（QS＝6回以上、3自責点以内）をクリアした。

　黒田の怒りが打線に火を付けた。広島は1－1の同点で迎えた2回、一死一塁の場面で9番黒田が打席に入った。送りバントを試みようとバントの構えに入ったが、阪神バッテリーは初球から厳しい内角攻め。3球目は黒田がのけぞるような厳しい球となり、これに黒田が激高。そのまま藤浪の元へ歩み寄ると、両軍選手がグラウンドへ飛び出し場内は一時騒然となった。

　試合再開後、黒田は進塁打となるファーストゴロを放ち二死三塁。続く田中の打球もファーストゴロとなったが、これを阪神・ゴメスがファンブルし、広島が勝ち越し点を奪った。3回にも相手のミスで2点を奪った広島は、中盤以降に打線が爆発。5回は6番野間の犠牲フライ、8番会沢のタイムリーで2点。6回にも野間と会沢のタイムリー三塁打などで5点を加えた。

　1番に入った田中も3安打2得点をマークするなど、広島打線は12安打で11得点。阪神野手陣の乱れにも乗じ、今シーズン初となる2ケタ得点を記録した。

　先発・黒田は、2回に1番上本に同点タイムリー。6回に7番伊藤隼に1号2ランを浴びるも、粘りの投球で6回3失点。初回だけで31球を要するなど本調子と言える内容ではなかったが、しっかりと試合を作り今季3勝目を手にした。

　対する阪神は、3失策を記録するなど拙守を連発。先発・藤浪も4四球を与えるなど野手のリズムを崩し、5回5失点（自責4）の内容で今季2敗目（1勝）を喫した。