ロッテは25日、ZOZOマリンスタジアムで練習を行った。この日はウォーミングアップ、キャッチボール、投内連携、打撃練習などで汗を流した。
3年ぶりに復帰したゲレーロはオープン戦5試合・5イニングを投げて、3奪三振、与1四球、防御率0.00と抜群の安定感を誇った。オープン戦を終えて、「ここまでよく来れていますし、コンディションも全く問題なく完璧な状態に近いと思います。オープン戦は失点もなく良かったんですけど、もっともっと改善するところはありますし、ここまで順調にきています。フォームの部分で改善、少しずつ良くなっていくように心がけてやっています」と手応え。
マリーンズファンに「3年前より進化したゲレーロを見てほしいですし、楽しんでほしい。僕の速い球速を楽しみにしていてください」と笑顔を見せた。
昨季キャリアハイの51試合に登板して、防御率0.73と飛躍の1年になった鈴木昭汰は、オープン戦も6試合に登板して無失点に抑えた。鈴木は「とうとう始まるなっていうワクワクした気持ちがあります」と話した。
オープン戦を無失点で終えたことに関して、「0っていうのは結果だけなので、内容はいい点も悪い点もあったし、自分のやりたいことはキャンプから通してできたと思っているので、それをしっかり開幕で今シーズンぶつけていきたいなっていう思いが今はあります」と意気込んだ。
この日一軍練習に参加した中森俊介は、オープン戦の登板がなく、春季教育リーグで1試合、ファームが開幕してから3月20日のオイシックス戦で登板したが、状態に関しては「いいと思います」とキッパリ。「状態はすごくいいので、どれだけこの出力というか、調子を維持できて、シーズン入っても同じクオリティのピッチングができるように頑張りたいと思います」と決意を述べた。
野手陣では藤原恭大が、全体練習後にロングティー。昨季はこの時期故障で離脱していたが、今季は開幕から戦える。「今年は最初からいるので、怪我しないよう1年間しっかり一軍で活躍したいなと思います」。規定打席到達を目標に掲げているが、一軍の外野の競争は熾烈で、シーズンが始まってからも続いていきそうだ。「もちろんそうですね、厳しい戦いになると思いますけど、そこはしっかり、目標にして出れるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。
藤原と同学年の友杉篤輝は、オープン戦序盤、打撃に苦しんだが、3月15日の広島戦から3試合連続安打を放ち、18日の楽天戦ではマルチ安打を達成。状態を上げてシーズンを迎える。「なかなかオープン戦結果を出せなくて、アピールはできなかったんですけど、最後の方良くなってきて、いい状態で開幕を迎えられる。ここからもらったチャンスでいいところを見せられるように頑張っていきたい」と力を込めた。
ロッテは28日に昨季パ・リーグ王者のソフトバンクと敵地で開幕を迎える。
取材・文=岩下雄太