この土日が終わると、2月1日。いよいよ12球団一斉キャンプインの日がやってくる。
現在のところ、ソフトバンクを除いた11球団がキャンプメンバーの振り分けを発表しているが、その中でも特に注目を集めるのがルーキーの動向だ。
25日に発表されたロッテのメンバーを見ると、ドラフト1位の高卒ルーキー・平沢大河が一軍メンバー入り。球団の高卒新人野手としては、2003年の西岡剛(現・阪神)以来という抜擢となった。
その前には楽天のドラフト1位・オコエ瑠偉もキャンプ一軍スタートを決めており、例年以上に“高卒新人野手”に期待がかかるシーズン。そこで、過去に春季キャンプを一軍で迎えた選手がその後どうなったのかを調べてみた。
最近の例で言うと、日本ハムの中田翔がその一人。2007年の高校生ドラフト1巡目で日本ハムに入団した中田は、ルーキーイヤーの一軍デビューこそならなかったものの、1年目からファームで2ケタ・11本塁打を記録。20歳を迎えた2年目には一軍で22試合に出場して初安打と初打点をマークしたほか、ファームでは30本塁打をかっ飛ばして本塁打王にも輝いている。
その後は2011年から本格的にレギュラーの座を射止めると、8年間で通算136本の本塁打を記録。2014年には打点王のタイトルも獲得し、日本の主砲へと成長を遂げた。
平沢の先輩にあたる西岡の例も見てみよう。こちらも中田と同様に大阪桐蔭高からのプロ入りで、2002年のドラフト会議でロッテから1位指名を受けた。
いきなり背番号「7」を背負い、大きな期待を受けてプロの世界へと飛び込んできた西岡。1年目から一軍デビューを果たし、7試合の出場ながら初安打と初打点もマークした。3年目の2005年にブレイクし、122試合に出場。41盗塁でパ・リーグ最年少での盗塁王を獲得するなど、チームの日本一へ大きく貢献した。
2006年には第1回WBC代表のメンバーにも選ばれ、初代王者の一員に。また、2次リーグのアメリカ戦ではあのボブ・デービッドソン氏による“世紀の大誤審”のタッチアップでホームを踏んだ(得点は認められず)という経験もしている。
その後、2010年に首位打者や最多安打のタイトルを獲得し、2011年からはメジャーリーグに挑戦。2013年からは阪神で日本球界に復帰している。
しかし、ほかにもそうそうたる名前が並ぶ「高卒新人野手・キャンプ一軍スタート」ではあるのだが、意外と少ないのが“新人王”の獲得者。上述の2人を見ても、キャンプこそ一軍スタートでもシーズンがはじまれば二軍で多くの時間を過ごすというのが通常で、1年目からバリバリ活躍する高卒野手というのはなかなか現れないのだ。
ただでさえ野手にとってはハードルが高い新人王の栄誉…。これを高卒で獲得することができるのか、平沢やオコエには大きな期待がかかる。
清原和博(西武/1986年)
・内野手
・PL学園高(ドラフト1位)
[1年目] 126試 率.304(404-123) 本31 点78
[通算] 2338試 率.272(7814-2122) 本525 点1530
☆新人王(1986年)
☆最高出塁率(1990年、1992年)
立浪和義(中日/1988年)
・内野手
・PL学園高(ドラフト1位)
[1年目] 110試 率.223(336-75) 本4 点18 盗22
[通算] 2596試 率.285(8716-2480) 本171 点1037
☆新人王(1988年)
☆通算二塁打487本(日本記録)
谷繁元信(大洋/1989年)
・捕手
・江の川高(ドラフト1位)
[1年目] 80試 率.175(154-27) 本3 点10
[通算] 3021試 率.240(8774-2108) 本229 点1040
☆通算3000試合出場(野村克也氏以来で史上2人目)
松井秀喜(巨人/1993年)
・外野手
・星稜高(ドラフト1位)
[1年目] 57試 率.223(184-41) 本11 点27
[日米通算] 2504試 率.293(9014-2643) 本507 点1649
☆首位打者(2001年)
☆本塁打王(1998年、2000年、2002年)
☆打点王(1998年、2000年、2002年)
☆最高出塁率(1998年、2000年、2002年)
西岡剛(ロッテ/2003年)
・内野手
・大阪桐蔭高(ドラフト1位)
[1年目] 7試 率.333(9-3) 本0 点1
[通算] 1013試 率.290(3818-1109) 本61 点362
☆首位打者(2010年)※フルイニング出場での獲得は史上4人目!
☆最多安打(2010年)
☆盗塁王(2005年、2006年)
中田翔(日本ハム/2008年)
・内野手
・大阪桐蔭高(ドラフト1位)
[1年目] ※一軍出場なし
[通算] 769試 率.259(2797-724) 本136 点466
☆打点王(2014年)
※所属はプロ1年目の所属
現在のところ、ソフトバンクを除いた11球団がキャンプメンバーの振り分けを発表しているが、その中でも特に注目を集めるのがルーキーの動向だ。
25日に発表されたロッテのメンバーを見ると、ドラフト1位の高卒ルーキー・平沢大河が一軍メンバー入り。球団の高卒新人野手としては、2003年の西岡剛(現・阪神)以来という抜擢となった。
その前には楽天のドラフト1位・オコエ瑠偉もキャンプ一軍スタートを決めており、例年以上に“高卒新人野手”に期待がかかるシーズン。そこで、過去に春季キャンプを一軍で迎えた選手がその後どうなったのかを調べてみた。
最近の例で言うと、日本ハムの中田翔がその一人。2007年の高校生ドラフト1巡目で日本ハムに入団した中田は、ルーキーイヤーの一軍デビューこそならなかったものの、1年目からファームで2ケタ・11本塁打を記録。20歳を迎えた2年目には一軍で22試合に出場して初安打と初打点をマークしたほか、ファームでは30本塁打をかっ飛ばして本塁打王にも輝いている。
その後は2011年から本格的にレギュラーの座を射止めると、8年間で通算136本の本塁打を記録。2014年には打点王のタイトルも獲得し、日本の主砲へと成長を遂げた。
平沢の先輩にあたる西岡の例も見てみよう。こちらも中田と同様に大阪桐蔭高からのプロ入りで、2002年のドラフト会議でロッテから1位指名を受けた。
いきなり背番号「7」を背負い、大きな期待を受けてプロの世界へと飛び込んできた西岡。1年目から一軍デビューを果たし、7試合の出場ながら初安打と初打点もマークした。3年目の2005年にブレイクし、122試合に出場。41盗塁でパ・リーグ最年少での盗塁王を獲得するなど、チームの日本一へ大きく貢献した。
2006年には第1回WBC代表のメンバーにも選ばれ、初代王者の一員に。また、2次リーグのアメリカ戦ではあのボブ・デービッドソン氏による“世紀の大誤審”のタッチアップでホームを踏んだ(得点は認められず)という経験もしている。
その後、2010年に首位打者や最多安打のタイトルを獲得し、2011年からはメジャーリーグに挑戦。2013年からは阪神で日本球界に復帰している。
しかし、ほかにもそうそうたる名前が並ぶ「高卒新人野手・キャンプ一軍スタート」ではあるのだが、意外と少ないのが“新人王”の獲得者。上述の2人を見ても、キャンプこそ一軍スタートでもシーズンがはじまれば二軍で多くの時間を過ごすというのが通常で、1年目からバリバリ活躍する高卒野手というのはなかなか現れないのだ。
ただでさえ野手にとってはハードルが高い新人王の栄誉…。これを高卒で獲得することができるのか、平沢やオコエには大きな期待がかかる。
主な「高卒新人野手・キャンプ一軍」の選手たち
清原和博(西武/1986年)
・内野手
・PL学園高(ドラフト1位)
[1年目] 126試 率.304(404-123) 本31 点78
[通算] 2338試 率.272(7814-2122) 本525 点1530
☆新人王(1986年)
☆最高出塁率(1990年、1992年)
立浪和義(中日/1988年)
・内野手
・PL学園高(ドラフト1位)
[1年目] 110試 率.223(336-75) 本4 点18 盗22
[通算] 2596試 率.285(8716-2480) 本171 点1037
☆新人王(1988年)
☆通算二塁打487本(日本記録)
谷繁元信(大洋/1989年)
・捕手
・江の川高(ドラフト1位)
[1年目] 80試 率.175(154-27) 本3 点10
[通算] 3021試 率.240(8774-2108) 本229 点1040
☆通算3000試合出場(野村克也氏以来で史上2人目)
松井秀喜(巨人/1993年)
・外野手
・星稜高(ドラフト1位)
[1年目] 57試 率.223(184-41) 本11 点27
[日米通算] 2504試 率.293(9014-2643) 本507 点1649
☆首位打者(2001年)
☆本塁打王(1998年、2000年、2002年)
☆打点王(1998年、2000年、2002年)
☆最高出塁率(1998年、2000年、2002年)
西岡剛(ロッテ/2003年)
・内野手
・大阪桐蔭高(ドラフト1位)
[1年目] 7試 率.333(9-3) 本0 点1
[通算] 1013試 率.290(3818-1109) 本61 点362
☆首位打者(2010年)※フルイニング出場での獲得は史上4人目!
☆最多安打(2010年)
☆盗塁王(2005年、2006年)
中田翔(日本ハム/2008年)
・内野手
・大阪桐蔭高(ドラフト1位)
[1年目] ※一軍出場なし
[通算] 769試 率.259(2797-724) 本136 点466
☆打点王(2014年)
※所属はプロ1年目の所属