● 札幌第一　2 － 5　木更津総合 ○
＜第88回選抜野球大会・1回戦＞

　昨秋の関東王者・木更津総合（千葉）が初戦を突破。エース左腕・早川の好投で初出場の札幌第一（北海道）を下し、2回戦進出を決めた。

　木更津総合の左腕エース・早川と、札幌第一の大黒柱・上出の投げ合いで静かに始まったこの試合。早川は4回まで毎回走者を背負いながら要所で併殺に打ち取る投球が光り、上出も2回には満塁、3回には一三塁のピンチを招きながらもホームは踏ませず。白熱した投げ合いとなる。

　試合が動いたのは5回表、木更津総合は一死二、三塁から3番・小池の犠飛で先制。ついに試合の均衡を破ると、6回には二死二、三塁から投手の早川が2点タイムリーを放って追加点。7回にも代わった冨樫から鳥海のタイムリーなどで2点を挙げて突き放した。

　投げては早川が9回を完投。与四死球は7つと乱れたが、6安打、10奪三振。9回に二死から2点タイムリーを浴びて完封は逃したが、最後まで一人で投げ切った。

　初出場の札幌第一は、最後に反撃を見せるも一歩及ばず。序盤のチャンスを逃したのが最後まで響いた。