最も優勝回数の多い都道府県は?
3月20日(日)、『第88回選抜高校野球大会』が開幕する。全国各地から選ばれた32校が頂点を目指し、聖地・甲子園球場で熱戦を繰り広げる。
各県の代表が集う夏とは違い、主に地区大会で好成績を収めなければ出場が許されないというのが最大の特徴。出場できるのもも32校と少なく、夏と比べて気候的な苦しさも少ないため、よりハイレベルな戦いに期待ができる。
上述の通り地区からの選抜となるため、出場できない県も存在すれば、2校を送り込む県なども存在するという“春のセンバツ”において、最も強さを発揮しているのは一体どこの学校なのか…。ここでは全87回の歴史の中で、優勝回数が多かった都道府県を調べた。
1位は10回の愛知県!
1位に輝いたのは、10回の愛知県。内訳としては、中京大中京と東邦が4回ずつ、そして愛工大名電、愛知商が各1回となっている。
1934年の第11回大会にて、東邦(当時は東邦商)が愛知県勢初の優勝を飾ると、戦争のため中断となる前の41年・第18回大会までの8年間で実に5度も愛知県勢が優勝旗を持ち帰るなど、圧倒的な強さを誇っていた。
しかし、近年は苦戦が続く愛知勢。05年の第77回大会で堂上直倫(中日)らが所属していた愛工大名電が優勝したのを最後に頂点からは遠ざかっている。
愛知県 10回
中京大中京:4回
東邦:4回
愛工大名電:1回
愛知商:1回
愛知に次ぐ2位は、9回の大阪。1981年、82年と連覇を達成したPL学園は、87年にも立浪和義、片岡篤史らの活躍で3度目の優勝を飾る。なお、PL学園はこの年、史上4校目となる春夏連覇を成し遂げる。
近年では、12年の第84回大会で、藤浪晋太郎(阪神)を擁した大阪桐蔭が光星学院を7-4で下し、春の初優勝を果たしている。今大会も注目の150キロ左腕・高山優希が引っ張るチームは優勝候補の筆頭。愛知県と並ぶ10度目の制覇なるか、注目が集まる。
大阪府 9回
PL学園:3回
大体大浪商:2回
上宮:1回
近大付:1回
大阪桐蔭:1回
北野:1回
3位には6回で神奈川県と兵庫県。神奈川県は、1998年の第70回大会で松坂大輔(ソフトバンク)擁する横浜が優勝を飾ると、00年の第72回大会では東海大相模、06年の第78回大会では横浜、11年の第83回大会では東海大相模と、ここ20年でみると最も優勝回数が多い。
兵庫県は、1928年の第5回大会で関西学院が優勝。さらに29年、30年には市神港が連覇を達成と、唯一の3連覇を達成した県となっている。
神奈川県 6回
横浜:3回
東海大相模:2回
法政二:1回
兵庫県 6回
報徳学園:2回
市神港:2回
関西学院:1回
洲本:1回
☆全体のランキングは以下の通り。
1位 10回 愛知県
2位 9回 大阪府
3位 6回 神奈川県、兵庫県
5位 5回 東京都、和歌山県、徳島県、広島県
9位 4回 愛媛県、静岡県
――以下
3回 岐阜県、香川県、高知県、沖縄県
2回 埼玉県、京都府
1回 栃木県、長野県、茨城県、岡山県、三重県、福井県、奈良県、山口県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県