3月25日(金)セ・パ一斉開幕!
プロ野球2016年シーズンの開幕まで、ついに1週間を切った。「143試合のうちの、たかが1試合」にあらず。開幕戦は、新シーズンを占う重要な一戦になる。
東京ドームで行われる巨人対ヤクルト戦は、昨年優勝を争った2チームの対戦だ。
巨人は10年間指揮を執った原辰徳監督が退任し、今季から高橋由伸監督が務める。高橋監督の初陣は、4年目の菅野智之が3年連続で大役を担う。
対するヤクルトは、菅野と同じ12年ドラフトでプロ入りした“ライアン”こと小川泰弘が務める予定だ。
巨人とヤクルトの対戦。果たして2016年の初陣を飾るのはどちらになるのか。両チームの対戦成績を振り返りながら見ていきたい。
ヤクルトは東京ドームを苦手にするも…
巨人とヤクルト、両者の直近3年間における直接対決の戦績は以下のようになる。
2015年:巨人 13 - 12 ヤクルト
2014年:巨人 13 - 11 ヤクルト
2013年:巨人 14(1) 9 ヤクルト
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合計:巨人 40 (1) 32 ヤクルト
巨人はこの3年間でヤクルトに勝ち越している。また、昨季東京ドームでのヤクルト戦は、8勝3敗と5つの勝ち越し。直近3年間で見ても、本拠地でのヤクルト戦は22勝8敗と無類の強さを誇る。
対するヤクルトは昨季主力野手の東京ドームの打率が、川端慎吾が.250、山田哲人が.205、畠山和洋が.161、雄平が.171と敵地を苦手にする野手が多い。マイナス要素が多い中で、リリーフのオンドルセクが6試合に登板して防御率0.00、秋吉亮が5試合で防御率1.35と敵地でしっかりと抑えている。勝ちパターンのリリーフ陣を投入できるような展開になれば、勝機が見えてきそうだ。
また、先発が予想される両投手の対戦成績を見てみると以下のようになる。
▼ 菅野智之 vs.ヤクルト
2015年:4試 0勝4敗 防6.10
・川端慎吾 .417(12-5)
・雄 平 .400(10-4)
・中村悠平 .375(8-3)
・山田哲人 .364(11-4)1本塁打
・畠山和洋 .333(9-3)
▼ 小川泰弘 vs.巨人
2015年:8試 2勝3敗 防3.71
・立岡宗一郎 .571(14-8)
・亀井 善行 .375(16-6)
・長野 久義 .294(17-5)1本塁打
・村田 修一 .176(17-3)1本塁打
・坂本 勇人 .150(20-3)2本塁打
菅野は昨季のヤクルト戦、0勝4敗、防御率6.10と非常に相性が悪い。川端、雄平の2人は打率4割以上打たれ、山田、中村悠平、畠山の3人も3割以上とかなり打ち込まれている。ただ、4敗中3敗が神宮で、東京ドームでのヤクルト戦に限れば、5回2失点と試合は作っている。
一方の小川は、巨人戦に8試合先発し、2勝3敗、防御率3.75の成績だった。その中でも、昨季14打数8安打、打率.571と打ち込まれた1番を打つ立岡宗一郎は、気を付けたいところだ。
昨季、東京ドームを不得意にした主力が多いヤクルト打線に、ヤクルトを苦手とする菅野という構図。ヤクルト打線が得意の菅野を打ち崩すのか。それとも、菅野が東京ドームを苦手にするヤクルト打線を封じるのか。注目のセ・リーグ開幕戦・巨人-ヤクルトは東京ドームにて、3月25日(金)の18時00分にプレイボールとなる。